「面接で嫌なことがあった」3割強 「あなたはモテますか」「夜のお店に行きますか」などのトンデモ質問も

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

みなさんは、就職活動において面接の際にどのような質問をされたことがありますか。就活等で面接を受けたことがある18歳以上(高校生を除く)の男女500人(男性27%・女性73%)に「面接であった良かった・嫌だったこと」に関するアンケート調査を実施したところ、25%の人が「面接で嬉しいことがあった」と回答。一方で、「面接で嫌なことがあった」と答えた人は3割強となりました。

株式会社ベクトル(東京都千代田区)が、2022年12月にインターネットで実施した調査です。なお、回答者の年代は「18歳、19歳の成人(高校生を除く)」(1%)、「20代」(20%)、「30代」(41%)、「40代」(28%)、「50代」(8%)、「60代以上」(2%)となっています。

まず、「面接の形式」を教えてもらったところ、意外にも「直接会って面接した」という人が90%を占め、「WEB面接」は10%に留まっていました。

続いて、「面接で嬉しいことがありましたか」と聞いたところ、25%の人が「あった」と回答。具体的な内容としては「人柄を褒められた」「言葉遣いがきれいだと褒められた」「独学で勉強して資格を取ったことを褒めてもらえた」「履歴書の文字が綺麗と言われた」といった声が寄せられたほか、面接官の対応に関しては「にこやかに対応してくれた」「自分の状況に合う業務を考えてくれた」「出身校が同じであることが分かり話が盛り上がった」といった声も寄せられていました。

一方、36%の人が「面接で嫌なことがあった」と回答しており、以下のようなコメントが寄せられています。

▽「あなたはモテますか」と聞かれた
▽「履歴書の写真と顔がちょっと違いますね」と言われた
▽「同性愛者ですか」と聞かれて仰天した
▽子どもの病気について話をしたら「だからどうしたの」と言われた
▽小さな子供がいると伝えたら「病気になったら子どもの看病しなきゃならないでしょ。仕事しない方がいいんじゃないの」と社長に言われた

また、意図不明の質問をされた人も多く、以下のようなコメントが寄せられています。

▽「夜のお店に行きますか」という質問。「私は行きません」と答えると、「そうでしょうね」と返ってきました
▽「空を飛べるとしたらどのような羽がいいですか」と聞かれました。未だに意図は分かりません
▽「風邪はひきやすいですか」と聞かれた
▽受けに行った会社の業務内容を、こちらが説明させられた
▽「なぜこの世には男性と女性がいると思いますか」という質問。「お互い不足する部分を補い協力していくためでしょうか」と答えました
▽「どうしてこんな年齢で学校を卒業したのですか」と聞かれた時がありました。確かに30を過ぎてからいろいろ理由があって大学に行ったのですが、そこを突っ込まれたことは嫌でした
▽「自分を色に例えるとしたら何色ですか」と聞かれた。意図が分からず、何も答えられなかった
▽「いつ離婚したのか」という興味本位な質問をされたので、「昔すぎて忘れました」と答えました
▽子供の名前の由来を聞かれたときは驚きました
▽「鮭の美味しい食べ方知ってる」と聞かれて、困って首を横に振りながらわかりませんと答えました
▽「最近お腹を抱えて笑ったことは」という質問に詰まってしまった
▽社長面接で、社長がいきなり好みのケーキの種類について聞いてこられたことです。会社とは全く関係ないものだったので驚きましたが、素直にチーズケーキと答えました。採用され、入社してしばらく経った頃に、チーズケーキをプレゼントして下さり、更に驚き、そして感激しました。他の社員にも同様だったようです
▽「どうして親が離婚したのか」と聞かれ、それ仕事に関係ある?と思いましたが、事情があって、と答えました
▽「笑顔がないね」と言われ、びっくりして何も言えませんでした
▽「仕事と家庭を選ぶなら迷わず仕事を選べますか」と聞かれ、仕事をする理由は家族の為なので、家族を選びますと答えました
▽「自分の人生を思い出せる限り古くまで思い返して、今までの人生について教えてください」という問い。小さい頃の転校の話など小さなエピソードをいくつかひろって話した
▽先天性の障害を持っていますが、そのことについてストレートに「業務ができるのか」と聞かれたことが驚きました。この質問については「できるから応募した」と答えました

次に、面接の最後に聞かれることの多い「何か質問はありますか」という問いについて、「逆質問をしたことがありますか」と聞いたところ、61%の人が「ある」と回答。

「逆質問の内容」については、「仕事内容の詳細」(194人)、「入社までに準備すべきこと」(109人)、「社内の人間関係・雰囲気」(78人)、「残業の有無や時間」(71人)などが上位に挙げられたほか、「子どもの療育関係で平日の固定休を希望できるか」「お昼の休憩時間にタバコを吸えるかどうか」「男ですが、会社の募集欄に服装は自由と書かれていたので、OL風の服装で出勤可能ですかと聞きました」「会社食堂でおすすめのメニューは何か」といった質問が集まりました。

一方、「逆質問をしなかった」(39%)と答えた人に具体的な理由を教えてもらったところ、「逆質問するタイミングがなかった」「丁寧な説明を受けたため聞きたいことはなかった」「なんとなく落ちたなというイメージを抱いたから」「面接時に逆質問をするのは失礼で、他の志望者に対しても迷惑になると思った」「印象が悪くなると感じたから」といったコメントが寄せられています。

また、面接中に合格の手応えを感じた経験については、「勤務した後の話をどんどんされた」「あなたに来てもらうつもりで話してるんだけど、と言われた」「いつから来れますか、と聞かれ制服を渡された」といったエピソードが寄せられました。

逆に、「これはきっとだめだ」と感じた人からは、「ため息をつかれた」「ほとんど質問されなかった」「面接中に面接官が履歴書にバツ印をつけたのを見た」「グループ面接で隣の子ばかりに質問がいった」「シフト希望を聞かれ、希望を伝えたら鼻で笑われた」などのエピソードが寄せられています。

最後に、「面接を受けるのは得意ですか」と聞いたところ74%の人が「苦手」(どちらかといえば苦手38%・苦手36%)と回答しており、「面接で失敗した・後悔した」と感じている人は40%にも上る結果となっています。

回答者からは、「もっとうまい返しがあったのでは、と毎回後悔」「スニーカーで行ってしまった」「服装を間違えた」「つい盛り上がりすぎてタメ口になってしまった」「履歴書を忘れた」「体験談を話すときに感情移入しすぎて泣いてしまった」「面接時間に遅刻した」「ノックをせずに部屋に入ってしまった」「退職理由を聞かれて、前の会社の批判をしてしまった」など、準備はしていても、本番になるとなかなか実力を発揮できない人が多いことがうかがえました。

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