高石あかり&伊澤彩織 殺し屋女子コンビが続編でも大活躍 「食べている姿が好きだ」とベタ惚れ 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

石井 隼人 石井 隼人

目指すは長寿シリーズ化。2021年に記録的ロングランを記録した映画『ベイビーわるきゅーれ』の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が公開中。新宿ピカデリーの週末動員ランキングでは『わたしの幸せな結婚』や『シン・仮面ライダー』などの大作を抑えて、堂々の第1位に輝いた。

都内のミニシアターでの公開から火が付いた前作から、内容も公開規模もグレードアップ。殺しの腕はピカイチながらも社会人としてはイマイチな殺し屋女子2人組のちさと&まひろが、再び社会の荒波と殺しの荒波に揉まれていく。

かけがえのない作品と自覚

「色んな作品の現場に行くたびに多くの方々から『観たよ!』と言っていただける。『ベイビーわるきゅーれ』で人生が変わったと思う」。前作公開後の反響を実感しているのは、ちさと役の高石あかり(20)。SNSでは映画を観た観客による感想はもちろんのこと、多くのファンアートがUPされたり、続編を望む声が溢れたりした。

その待望の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の完成披露上映会のチケットは即完だった。「ちさととまひろが私たちの知らぬうちにどんどん先に進んでいく感覚…。この感覚は味わいたくても簡単には味わえないもの。それを感じることができる幸せを噛みしめています」。かけがえのない作品との自覚がある。

著名人が絶賛

 まひろ役の伊澤彩織(29)は前作の演技が評価されて、第31回日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。伊澤はスタントパフォーマーとして『キングダム』『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』など国内外で活躍中だが、『ベイビーわるきゅーれ』出演後の反響は一味違かった。

大槻ケンヂ、ハナコの秋山寛貴、佐久間宣行、小説家のカツセマサヒコらが大絶賛。伊澤は「著名な方も観てくださって、口コミやSNSで作品がどんどん広まりました。映画を観た方から手紙をいただくという初めての経験もさせていただきました。今回の続編では、映画の上映規模も取材の数もグレードアップ。嬉し泣きの毎日です」と驚きを隠せない。

期待の声を背負っての続編

 続編の中身も、もちろんグレードアップ。ちさと&まひろの殺し屋としてのポジションを奪うべく、殺し屋協会アルバイトのゆうり&まこと(丞威・濱田龍臣)が下克上を仕掛ける。

高石は「前回はお互い探り探りの状態で、その空気感から醸し出される面白さもあったけれど、今回はお互いが信頼しきっている状態でその信頼感が味に。前作を観てくれた方は1とは違う作品になっていると驚いてもらえるはずです」と期待。伊澤はコメディ度アップという点に触れて「2人の信頼度もアクションも2倍ですが、前作とは違う作風にしたいという阪元裕吾監督流の笑いにも注目してほしい」と見どころに挙げる。

期待の声を背負っての続編

前回とは状況も環境もガラリと変わった。「前作はプレッシャーなんて何もなくて、ただただ楽しく飛び込むという感覚でしたが、今回の続編は正直凄いプレッシャーがあって…。撮影当初は震えていました」と高石が打ち明ければ、伊澤も「アクションの評価が高かった分、2ではそれを超えなければいけないという課題がありました。1とは違い敵を迎え撃つ側になったことでアクションの見せ方も変える必要があったので、基礎稽古を重ねて体の使い方を見直しました」と振り返る。

高石と伊澤の絆も増し増しだ。高石は「私たちには阿吽の呼吸があると思います。現場に入って伊澤さんと会話しているだけで自然とちさととまひろになれる。友達や仕事仲間というカテゴリーを超えて、伊澤彩織というカテゴリーの存在」と信頼を寄せると、伊澤も「ロケバス移動の際も隣同士で座ってずっと喋っていたくらい。撮影中に書いた日記を読み返したら『高石あかりの食べている姿が好きだ』と書いてありました。言葉では上手く説明ができない形の関係性というか、もし高石あかりが現実世界で殺し屋だったとしても、私はそれを受け入れて味方になるはず」とベタ惚れだ。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』を観終わった観客はきっとこう思う。「パート3はいつ観られるの?」と。伊澤が「伸びしろのあるベビわるファミリーですから、3、4、5とファンの皆さんに育ててもらいたい」とさらなるシリーズ化に意欲を燃やせば、高石も「応援してくださる皆さんの力をいただいて、ベイビーからちょっとずつ大人になっていく私たちを見届けてもらいたいです。いつの日か『成人わるきゅーれ』に」とライフワークにする構えだ。

高石あかり/映画『わたしの幸せな結婚』『Single8』が公開中。ドラマ「日本統一 関東編」(NTV・4/13~)にレギュラー出演するほか、「墜落JKと廃人教師」(MBS・4/6~)ではドラマ初ヒロインを務める。(高は「はしごだか」)

伊澤彩織/『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演。スタントパフォーマーとして参加した米映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開待機中。

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