折りたたみ携帯電話が主流だった2000年代、センスのある色使いやフォルムで人気を博したauの機種「INFOBAR(インフォバー)」。こちらの機種が大阪中之島美術館の企画展で展示されることが発表され、SNSで話題になっています。「今見てもイケてる」「デザイン本当に神」と、発売後20年を経ても色あせないデザインをたたえる人が多数。また「ガラケーが美術館に飾られる時代になったのか…」と驚く声もありました。
INFOBARは2003年に発売。プロダクトデザイナーの深澤直人さんが手掛けました。携帯電話の機能面での競争が激化していた当時、デザインに重きを置いた機種として話題に。四角く大きなタイルキーなどシャープな見た目が人気で、売り切れる店舗が続出しました。05年にはドイツ・iFデザイン賞の「iFプロダクトデザイン賞」を受賞、07年にはアメリカ・ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるなど、携帯電話としては異例とも言える高評価を世界的に獲得し、最終的に7世代ものシリーズが生み出されました。
今回INFOBARが展示されることが決まったのは、「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」展。大阪中之島美術館(大阪市北区)で4月15日から6月18日まで開かれます。デザインとアートの関係に注目し、奈良美智さんや村上隆さん、横尾忠則さんらが手掛けた作品やプロダクトなどが並ぶ同展。デザイン面で評価されているINFOBARもこのラインナップに並ぶことになったわけです。今回は、2001年発表のコンセプトモデル(プロトタイプ)も展示するということです。
ツイッターでは「今も取っといてある」「これ使ってる人はオシャレさん多かった気がする」「コレ欲しさにキャリア変えました」と懐かしむ声が多く見られました。