「昭和の買い物は100円の商品をレジに持っていき100円支払えばよかった 令和は100円の商品をレジに持っていき支払い方法を選び、ポイントカードを持っていないこととソレを新規に作る必要は無い事、袋が欲しい旨と3円かかることを了承して113円支払わないといけない 全然スマートじゃない」
スマホやクレジットカードがあれば、キャッシュレスでスマートな買い物ができるようになったと言われる令和ですが、果たして本当に気軽なショッピングができているのでしょうか? レジ袋の有無を伝えたり、ポイントカードやクーポンを提示したり、会計時にやることはいっぱい。むしろ、仕組みは複雑化したとも言えます。
そのことを投稿した渡辺哲也(@anitemp)さんのもとには「まさに! ナイス指摘!」「d払いを使用するのにdポイントカードを表示させないといけないのは何故なのか?」「デジタルマネーの利用者さんはさらに面倒な手順に」などの共感の声が。いつも胸の内で感じていたことをつぶやいたと話す渡辺さんに詳しく話を聞きました。
今の暮らしは便利だけど、スマートではない?
冒頭で紹介したツイートのほかにも、スマホに認証アプリを入れるタイミングで、「昭和の時代には、ユーザーアカウントもパスワードも無かったけど問題無かったからな!w」と思ってしまうという渡辺さん。
「便利で豊かで幸せな社会になっているとは思いますが、世の中がややこしくなってるな~と。風刺ツイートではありますが、沢山イイねしていただいたので、そう思ってる方も多いんだなと思いました」。
昭和時代も銀行のキャッシュカードのパスワード設定などはありました。しかし、パスワード設定を求められる機会は現代ほど頻繁ではなく、管理も容易だったと感じている人は多いと思います。その一方、誰もが携帯電話を持ち歩き、連絡を取りやすくなったことやキャッシュレス決済が浸透したから便利になっている面も大いにあります。
CGクリエイターとして活動する渡辺さんも、「僕は、映像の配信やネット通販などが大好きで、むしろデジタルの恩恵で生きています。だから、昭和に戻りたいとは思っていません。便利な世界になったことを喜んでいますし、感謝しています」と今を全否定しているわけではないことを強調。
ただ、管理しきれないアカウントやパスワードを持ってしまったり、ポイントカードでお財布がいっぱいになっていたり(もしくは各ブランドのアプリで携帯画面がいっぱいになっていたり)、ウォーキングに行くのにスマホの充電用の重いバッテリーを持って出かけたり、という場面に直面すると、ホントに必要なのかな?と考えをめぐらしてしまうそう。
たくさんのキャッシュレスサービスから、どれが自分にとってメリット・デメリットがあるのか。またお店側も、キャッシュレスサービスを使用する際の手数料や、現金も両替手数料についても配慮しなければいけないなど、ちょっとしたことでも考える必要が増えているように感じる昨今。
「生活が便利にはなってるけどスマートになっていってはいない気がするよな」。生活の便利とスマートについて思いをつぶやく渡辺さんは、「そういうモノだからとたやすく習慣に取り入れて生活するのではなく、なんでもちゃんと考えていきたい」と伝えてくれました。
■渡辺哲也さんTwitter @anitemp