就職・転職活動の際に「自己分析をした」7割超…最多の方法は「WEB診断テスト」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は、就職・転職活動をしたことがある全国の10~50代の男女500人(男性220人・女性280人)を対象とした「就職・転職活動時の自己分析のやり方」に関する意識調査の結果を発表しました。同調査によると、7割以上の人が「就職・転職活動時に自己分析をした」と回答しました。また、就職・転職時の自己分析のやり方については「WEB診断テスト」が最も多かったそうです。

調査は2022年12月~2023年1月の期間にインターネットで実施されました。

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まず、「就職・転職活動の際に自己分析をしましたか」と聞いたところ、「充分にした」(19.0%)と「まあした」(52.4%)、「全くしていない」(16.0%)、「あまりしていない」(12.6%)という結果になり、「充分にした」「まあした」を合わせると71.4%の人が「自己分析をした」と答えています。

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続いて、「就職・転職時に自己分析をした」と回答した357人に、その理由を教えてもらったところ、「面接対策」(110人)、「適職・適性を知るため」(92人)、「自分を知るため」(71人)といった回答が上位に並びました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:面接対策】
▽面接で聞かれる項目は、自己分析していないと答えられないから(22歳男性)
▽面接での会話に対応するため。沈黙や的を得ない回答で失敗するケースを防げた(34歳男性)
▽自己分析をしないと志望動機や自己アピールに一貫性や説得力が欠けるから。また、面接では込み入った自分自身のことを質問されることが多いので、自己分析なしではスムーズに就職活動ができないと思う(27歳女性)

【2位:適職・適性を知るため】
▽自分にどんな傾向があり、どんな作業やどんな仕事が向いているのか知りたかったから(27歳男性)
▽自己理解を深めないと、どういった業界や職種が自分に適しているのか分からないと思ったから(22歳女性)
▽自己分析しなければ自分の強みを無駄にして、好きでもない仕事内容や、自分に合っていない仕事についてしまう不安があったため(30歳女性)

【3位:自分を知るため】
▽自分がどんな仕事につきたいのか、どんな価値観なのか改めて整理したかったため(28歳女性)
▽自分自身がどのような人間で、仕事をする上で大切にしたいことを把握するために自己分析は必須と考えたから(22歳女性)
▽12年間同じ業界にいたため、自分にはなにができるのか?何がしたいのか?何が目的なのか?を知る必要があると思った(35歳男性)

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一方、「自己分析をしなかった」と回答した143人にその理由を教えてもらったところ、「必要性を感じなかった」(52人)、「やりたいことが明確だった」(19人)、「やり方がわからなかった」(18人)などが挙げられました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:必要性を感じなかった】
▽自己分析をしたところで採用も不採用も決めるのは会社側なので(20歳男性)
▽細かく自己分析しても具体的にどんな仕事が良いのかは分からないし、都合よくその仕事の求人が出ていたり求められる条件に自分が合致しているとも限らないので(29歳男性)
▽自己分析をわざわざしなくても、なんとなく分かっているような気がしたから。採用されるキャラを演じれば十分だと思った(22歳女性)

【2位:やりたい仕事が明確だった】
▽自分が入りたい会社、やりたい仕事が明確にビジョンとしてあったから(26歳男性)
▽業種が絞れていたので特に必要なかった(28歳女性)
▽自分の好きな分野へ転職しようと考えていたため、自己分析は必要なかった(23歳女性)

【3位:やり方がわからなかった】
▽どんな風に分析したら良いのかいまいちわからなかった(32歳女性)
▽したいと思っていたが、自分一人でやる方法がわからず苦戦した(38歳女性)
▽自己分析をする必要があるとわかっていたがどのようにしたらいいのかよくわからなかった(22歳女性)

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最後に、「就職・転職時に何らかの方法で自己分析をした」と回答した420人に、「自己分析のやり方」を教えてもらったところ、1位「WEB診断テスト」(86人)、2位「他者からの評価」(78人)といった回答が上位を占め、客観的に見た自分、他者から見える自分を知ろうとする人が多いことがうかがえました。

一方、3位の「キャリア・スキルの棚卸し」(53人)や、4位の「過去の振り返り」(43人)など、自分の過去や内面を掘り下げる方法で深く分析している人も目立ったそうです。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:WEB診断テスト】
▽就職活動サイトで実施されている自己分析診断を利用した(22歳女性)
▽転職サイトによる自己分析診断を3つ程受けた(23歳女性)
▽ハローワークのパソコンで自己分析ができるサイトを使いました(24歳女性)

【2位:他者からの評価】
▽友人・知人に頼んで自分の特性を客観的に言ってもらった(26歳男性)
▽知人、家族、目上の方など色んな人に自分の長所短所を聞き、他人の意見も取り入れて自己分析した(30歳女性)
▽他人から見た自分も知りたかったので、友人とたくさん話して相互に特徴の分析を行いました(21歳女性)

【3位:キャリア・スキルの棚卸し】
▽学歴、取得資格、職歴を書き出し、興味関心の共通点を確認しました(33歳女性)
▽今まで行った仕事を箇条書きし、どのような結果を生み出したかをまとめました(31歳男性)
▽自分の実績をノートに書いて棚卸しをした。その実績が応募した企業でどのように役立つかまでストーリーを考えた(31歳男性)

【4位:過去の振り返り】
▽自分史を書きながら今までの人生を振り返り、自己分析をしました(25歳女性)
▽幼少期からの体験を振り返り、成功体験と失敗体験、そのときにどのように動いたかを書き出して一貫する部分をピックアップした(22歳女性)
▽過去の出来事と、そこで自分の感情や行動がどのようなものだったかを書き出していきました(21歳女性)

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