勤め先の企業を誇りに思いますか?…強く思う人ほど「社内の研修・学びへの満足度が高い」結果に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

企業への愛着や誇りを持っている(=エンゲージメントが高い)従業員ほど「企業の学びへの支援に対しても満足度が高い」…株式会社Works Human Intelligence(東京都港区)は、そんな調査結果を発表しました。また、企業への愛着や誇りを持っている従業員は、「社内の研修や学びを仕事やキャリアに生かしている」という実感を強く持っていることも分かったそうです。

調査は、従業員数500人以上の企業に勤務する会社員1082人を対象に「企業が提供する研修・教育支援に関する調査」と題して、2022年10月にインターネット上で実施されました。

調査の結果、「現在、勤めている企業の学びの支援に満足している」と回答した人は45.8%と半分以下にとどまる結果になりました。また、「企業の研修や学びが仕事やキャリアに活かされている」と回答した人は38.6%と、4割に満たなかったそうです。

次に、「会社の一員であることを誇りに思いますか」「勤め先の企業における研修や学びは仕事やキャリアに生かされていますか」「勤め先の企業の学びの支援に満足していますか」という3つの質問の回答をクロス集計し、「会社の一員であることを誇りに思っていること(=エンゲージメント)」と「研修や学びは仕事やキャリアに生かされているという実感」「企業の学び支援への満足度」の間に相関関係があるかについての調査を実施。

その結果、「勤め先の企業における研修や学びは仕事やキャリアに生かされていますか」「勤め先の企業の学びの支援に満足していますか」について「はい」と回答した人は、「いいえ」とした人より、「会社の一員であることを誇りに思いますか」に対して「強く思う」(キャリアに生かされている78.7%、支援に満足している90.2%)、「思う」(キャリアに生かされている56.3%、支援に満足している63.1)と回答する割合が高くなっていたといいます。

調査結果を踏まえて同社は「自分の働いている会社に誇りを持ち、エンゲージメントが高い人ほど、企業から学びの支援に満足し、それらを仕事やキャリアに生かしている実感が強い」と分析しています。

また、「勤め先の企業における研修や学びは仕事やキャリアに生かされていますか」への回答と「勤め先の企業の制度や組織文化について当てはまるもの」への回答をクロス集計したところ、「学びが仕事やキャリアに生かされている」と感じている人ほど、上長と話す機会や勉強会、情報交換の場、学びの成果を仕事の中で生かす仕組みなど、「学びを活用する制度や組織文化がある」と回答している割合が高いことも分かったそうです。

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調査を実施した同社は「人材育成や社内教育に対する取組を人事内で完結するのではなく、経営・現場部門を含め企業が一体となって実施し結果を考えることが、投資対効果を最大化するための基盤になるのではないかと考えます」と述べています。

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【出典】
▽Works Human Intelligence調べ

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