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沖縄の海岸で見つけたヤドカリに衝撃 背負っていたものは…「人間が出したゴミのせいで、こんなことに」

そんでなライターズ そんでなライターズ

沖縄の海岸で撮影された、プラスチックのキャップを背負ったヤドカリの姿を収めた動画がThreadsに投稿され、注目を集めています。投稿したのは、沖縄の自然や生き物の様子を発信している okinawanlifeさん(@akemi74rocks)。一見するとユニークで珍しい光景ですが、投稿には環境との関わりをめぐってさまざまな声が寄せられました。

投稿された動画が撮影されたのは、投稿主がいつものように馴染みのビーチを訪れた時でした。ヤドカリが多く生息する場所で、訪れるたびに見かけた生き物を記録としてスマートフォンで撮影していたといいます。

「天然記念物のオオヤドカリを含め、ヤドカリがたくさんいる場所なので、見かけたら撮影するのが恒例になっていました。そうしたら今回たまたま、プラスチックキャップを背負っているヤドカリが目についたんです」

そこは沖縄県読谷村のとあるビーチで、「神が宿る」と伝えられる神聖な海岸。しかし美しい景観とは裏腹に、漂着ごみの問題に長年悩まされている場所でもあるのだそう。

「投稿には『問題ない』『自分で好んで選んでいる』『嫌になったら脱ぎ捨てる』といったコメントもありましたが、私自身の率直な感想は『人間が出したゴミのせいで、こんなことになってしまったなぁ…』でした」

漂流してきたものであっても、それは人が作り出した人工物。本来、ヤドカリが背負うものではないという感覚が拭えなかったといいます。撮影後はあえて手を出さず、ヤドカリはそのままにしたそう。

「出会った生き物には、基本的に触れないようにしています。ヤドカリの生態をよく知らないので、外した後どうなるのかも分かりませんし…」

背負っていた黒いプラスチックについても、正体は分からないままなのだとか。

「自分が生きてきた中では記憶にない見た目の黒いプラスチックでした。何かのキャップ部分かなとは思いますが、分かりません。ヤドカリからしたらプラスチックは軽かったのか、軽快に動いていました」

「ヤドカリの住む家が足りない…ということはないと思います。海岸には貝殻やサンゴが多い一方でゴミも多いので、ヤドカリがゴミを見つけて背負いやすい状況であるのは確かです」

投稿主さんは以前、この海岸で死んだウミガメを見つけ、回収団体に連絡した経験があったそう。死んだ原因は分からないものの、海洋ごみが海の生き物にとって決して良い影響を与えないことは、日々強く感じているといいます。

週に数回、さまざまなビーチを訪れるという投稿主さんは、沖縄の海についてこう語ります。

「沖縄はどこも、日本とは思えないほど壮大で、本当にきれいな海ばかりです。だからこそ、自然とずっと共存していけるように、思いやりの心と、人間本位な考えを改めていかないといけないと常々感じています」

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