公園で話しかけてくれた女性と「ママ友」に。しかし、彼女の目的が「勧誘」だったことを知ってしまい……。自身の経験を描いた漫画『ママ友(?)から〇〇の勧誘をされた話』がツイッターに投稿され、反響を呼んでいます。投稿者は「ママ友」の勧誘から逃れることはできたのでしょうか。
投稿者のすやすや子(@suyasuyakoo)さんは、夫の転勤で見知らぬ土地で暮らすことに。公園で息子と遊んでいると、女の子を連れた女性・田中さんが「うちの子も一緒に遊んでいいですか?」と話しかけてきました。そこにもうひとりのママ友、カヨさんを交え、通信アプリのグループを作成。田中さんは手作りのおやつをふるまったり、栄養学の勉強会やお料理教室に誘ってきたりと、食や健康について提案してくれました。
ある日、おいしい手料理をごちそうしてくれた後、子どもたちは田中さんの夫が見てくれることに。とたんに繰り広げられたのは、使用しているメーカーの鍋や醤油、洗剤の勧誘。すや子さんが値段を理由に断っても分割払いを進めたり、返品できると言ったりして食い下がります。さらに、田中さんの夫まで参戦し、浄水器やサプリメントを進める始末。すや子さんは疲れてきたせいか、「一個だけなら買ってもいいかも…」と流されかけてしまいます。
親しいと思っていたら
そんな、すや子さんの投稿に「10年以上前のことだけど、中学の同級生から久しぶりにご飯誘われて行ったら勧誘で悲しくなったから本当やめてって思う…」「習い事で仲良くなった人も、職場の先輩にも、これされたことある。職場は逃げるのも気まずいし、簡単に退職するわけにもいかないしねぇ」「産後は何かしら狙われるよね。私も勧誘受けたの。産後、駅前に息子と信号待ちしてた時やった」「うちの場合は子が亡くなった途端にママ友だった人が勧誘してくる人に変身しました」など、多数の経験談が寄せられていました。
また、「私も何回か経験があるのですが、勧誘目的である事を告げないと特定商取引法の違反になるみたいです。私も経験あって悲しかったので、次回から『それ違法って分かってる?』って言ってやりたいです…!」と、販売や契約といった目的を知らせず呼び出して勧誘する、いわゆる「ブラインド勧誘」は違法だと指摘する人もいました。
寂しいときだからこそ、仲良くなったからこそ断りづらい状況を描いた漫画は、多くの人に向けての注意喚起に。勧誘の断りづらさや受けるダメージなどについて、すや子さんに聞いてみました。
「ママ友」ならではの断り辛さ
声をかけてくれた目的が勧誘だとわかった時、「私とカヨさんは『友達』だと思ってお付き合いしていたのですが、田中さんは最初から友達ではなく勧誘目的で私たちに近づいてきたのだろうな、と悲しい気持ちになりました」とショックを受けたすや子さん。田中さんとは某メーカーの商品の話をするだけではなく、子どもの食生活や生活リズムなど、主に育児の話をしていたと言います。子どもという共通の話題を持っていたから、疑いを抱くよりも先に親近感がわいてしまっていたようです。
最終的には、すや子さんは、「もう・・はっきりさせよう・・」と「私は〇〇(メーカー名)抜きで田中さんとお付き合いしていきたいです」と伝え、カヨさんは、「勧誘じゃないなら行きます」と言ったら、「既読スルー」となり関係が全くなくなってしまいました。
勧誘の経験を経て、「今後は気付くと思います。でも途中で気付いたとしても、既に親や子供の関係が出来上がっていたら断り辛いだろうと思います。気持ちが弱っている時、疲れている時、孤独な時、将来が不安な時は特に相手を信用しやすくなるので気をつけてください」と、アドバイスしてくれました。
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今回は、勧誘についてもう1人のママ友であるカヨさんと話し合ったり、一緒にピンチを切り抜けることができました。怪しいと思ったときは一人では悩まず、ぜひ相談してみてください。
すやすや子さんは、夫「すや夫」と息子「すや太」との日常をエッセイ漫画でつづり、ツイッターやブログ「すや子のブログ」にて公開しています。
■すやすや子さん(@suyasuyakoo)のTwitter https://twitter.com/suyasuyakoo
■すやすや子さんのブログ「すや子のブログ」 https://suyasuyako.blog.jp/