「児童虐待」被害を先生に相談できたのは4人に1人…相談後は「何も変わらなかった」が最も多く 虐待受けた当事者に調査

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子どもの虐待問題は年々増え続けており、深刻な社会問題となっています。過去に虐待を受けたことがある全国の男女1005人(男性121 人・女性823人・無回答、その他61人)に調査をしたところ、自身への虐待について「学校(先生)に相談することができた」人は4人に1人だったことが分かりました。なお、「相談後の状況の変化」については、「何も変わらなかった」が最多だったそうです。

ACHAプロジェクトが「虐待を受けた児童・生徒のSOS発信に関するアンケート調査」と題して、2021年6月~2022年11月の期間にSNS(Twitter、TikTok、Facebook、Instagram)上で実施した調査です。

回答者が受けた「虐待の種類」は、女性は「心理的虐待」(660人)、男性は「身体的虐待」(90人)が最多でした。また、虐待者の割合は「母親」が約7割(666人)、父親が約6割(568人)となっていたそうです。

同調査によると、自身への虐待について「学校(先生)へ相談することができた」と回答した人は、男性が23.1%、女性が24.8%で、4人に1人の割合となっていました。

続いて、「相談した時期」では、「中学校在籍時」(男性27人・女性121人)が最も多く、次いで、「高校在籍時」(男性11人・女性158人)、「小学校在籍時」(男性23人・女性129人)と続きました。

その一方で、「相談後の状況の変化」について聞いたところ、「何も変わらなかった」(男性14人・女性171人)が最多でした。

なお、「学校で相談した相手」については、男女とも「担任」(男性34人・女性214人)が最も多く、以下、「保健の先生」(男性10人・女性148人)、「友達」(男性13人・女性130人)、「スクールカウンセラー」(男性9人・女性119人)という結果になりました。

なお、自由回答では、教師に相談した際の嬉しかった対応として、「話を聞いてくれた」が多く見られ、教師が話を聞いたことで、虐待を受けた方が「一人ではない」ことを実感できていることがうかがえた一方で、「相談したことを断りなく親に伝えた」「親の味方をされ責められた」などが挙げられており、こうした対応によって状況がより悪化したケースも見受けられたといいます。

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