近年では結婚式に関する価値観やスタイルが多様化しています。そこで全国の男女500人（未婚者250人・既婚者250人）に結婚式について調査をしたところ、未婚者250人のうち8割近い人が「結婚式を挙げたくない」と回答しました。また、結婚式をやりたくない理由で最も多かったのは「結婚式以外のことでお金を使いたい」だったそうです。
株式会社ヒューネルが「結婚式に関するアンケート調査」と題して2022年9月に実施した調査です。
まず、未婚者250人に「将来結婚したら結婚式を挙げたいですか」と聞いたところ、78％の人が「結婚式を挙げたくない」と回答しました。
また、「結婚式をやりたくない」と回答した194人に「結婚式をやりたくない理由」を聞いたところ、「結婚式以外のことでお金を使いたい」（113人）が最多に。次いで、「結婚式の準備が面倒くさい」（99人）、「結婚式で注目されるのがイヤ」（87人）と続いたほか、「極度のあがり症だから」「結婚式という公での契約の儀式を行ったことも、後々精神的な呪縛の一つになる」「恥ずかしいから」という声も寄せられたそうです。
一方、「結婚式を挙げたい」と回答した56人に「結婚式を挙げたい理由」を聞いたところ、「家族の思い出になるから」（45人）、「親孝行になるから」（29人）、「夫婦としての自覚が生まれるから」（18人）といった回答が挙げられました。
一方で、既婚者250人に「結婚式を挙げて良かったと思いますか」と聞いたところ、「良かった」（73％）と「どちらかといえば良かった」（22％）を合わせると95％の人が「結婚式を挙げて良かった」と回答。また、「結婚式を挙げて良かった理由」については、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽貴重な思い出になり、その後の結婚生活でも支えになっている
▽両親が喜んでくれた
▽自分が主役の時間を過ごすことができて良い思い出になった
▽自分がお世話になった人、友達、家族、皆と会えたこと
▽多くの人から綺麗と言ってもらえる機会はないので、とても嬉しかった
▽妻にとって一生の思い出なので挙げてよかった
▽沢山の人に支えられてきたんだなと実感できた
▽想像していた以上に感動した
▽みんなの前で宣言したことで、責任も出た気がします
▽かわいいドレスをたくさん着られたし、何より楽しかった
▽両親へ感謝の言葉を改めて伝えることができた
一方、少数であったものの「結婚式を挙げて後悔した」と回答した人からは、「借金してまで実施するべきではなかった」「昔は結婚式を挙げるのが当たり前でしたが、もっと違う形で費用を使えばよかった」「事前の打ち合わせや出欠確認やお礼の電話などが大変だった」などのコメントが寄せられたそうです。
続いて、「結婚式を挙げるにあたって重視した項目」を聞いたところ、「披露宴会場の雰囲気」（170人）が最多に。次いで、「結婚式にかかる費用」（147人）、「料理」（124人）などが上位を占めたほか、「チャペル」「披露宴会場の親戚(祖母)の思っている印象」「キャンドルサービス」「式場」などの声も寄せられました。
最後に、「これから結婚式を挙げる人へ既婚者からのアドバイス」は以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽いろんな結婚式場を見て比較検討すると良いと思います（30代女性）
▽準備段階では大変でしたが、それも夫婦で進めていくのがいい思い出になりました。準備の段階から楽しんでほしい（30代女性）
▽相手の気持ちも考慮することが大事です（40代女性）
▽式の準備にあたって悩んだり喧嘩することもあるかもしれませんが、当日味わう感動はたまらないものがありますので、お互いの気持ちに正直になって話し合えると良いと思います（20代男性）
▽どちらかに任せるのではなくて、二人で協力することが大切だと思います（30代男性）
▽あれこれプランを追加すると料金が上がってしまうので、先に出せる金額を提示したほうがいいです（30代男性）
▽両親へ感謝を伝える数少ない機会なので、羞恥心を無くして想いを伝えてほしい（30代男性）
▽プランナーさんとの連絡・コミュニケーションを密にしておくのが重要です。プランナーさんにしっかりイメージを伝えることで自分の思った通りの披露宴になります（40代男性）
▽どんなに小さな式でも、記念として絶対にあげておいた方が良いと思います。後から、奥さんに「やっておけばよかった」と絶対に言われるはず（40代男性）
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調査を実施した同社は「結婚式に関する価値観やスタイルは多様化しています。お互いの優先したいポイントを明確にしながらよく話し合えば、お互いが納得できる方向に向かうことができるでしょう」と述べています。
