「幼少期に我慢してたことが大人になって爆発するってマジだよね。私、テレビやゲームは自由にできたから今一切興味ないんだけど、おやつは母の手作りで、市販のお菓子を制限されてた。一人暮らしした途端、狂ったように爆買い。だから子には程々に何でもさせるし、与えてる。皆は何かそういう経験ある?」
小学生と保育園に通う子どもを育てる中で、自らの幼少期を振り返ったつぶやきが思わぬ反響となりました。ツイ主のゆままさん(@yumama_mama)のもとには、「土日のバラエティ番組を見れず、月曜の会話に入れなかった」「漫画がだめだった」「友達と出かけるのを禁止された」「炭酸飲料は骨が溶けるから禁じられていた」など各家庭における多種多様かつ謎な禁止事項の告白が続出。
「高校生になってバイトしてお金を得てから爆発!親に隠れるように夜も食べてました」
「親は思いやって身体にいいものを食べさせてくれたのでしょうが、抑圧された反動でアラフォーでもジャンクフード好き」
と成長後の反動を報告する声が多かった一方、
「おやつジュースゲームテレビに関して自由に育ったから、大人になったらゲームもジュースも全然いらない人に」という声も。
また、
「子供の頃おもちゃなんて滅多に買ってもらえず、やりたくもない習い事にバンバン投資されたから、子供に無駄におもちゃを買い与え、興味を持った習い事しかさせてない」
「幼少期、リカちゃんを集めていた私は、親にシルバニアファミリーを買って貰えませんでした。 娘が産まれた今、リカちゃんもシルバニアもどっちも買ってる」
と子育てにおいては、制限を付けていない人もいました。
投稿について、ゆままさんにお話を伺いました。
切ない気持ちになる幼少期の我慢の思い出
――600件近くのリプライがありましたね!
「幼少期の我慢がのちに爆発しやすい、というのは以前から感じていて、今回、なんとなくツイートした結果、たくさんのリプや引用をいただきました。それだけ同じような経験をされた方が多いのだと感じました。
リプライには、お菓子やテレビ、ゲームなど、よく耳にするもの以外にも、好きな服を着せてもらえなかった、髪を伸ばしてもらえなかったなど、身だしなみに関することもあって驚きました。 また、『決める』行為そのものを制限された(なにかを悩んで相談しても否定されるばかりだった)という、心の内面に関しての抑圧を感じていた方もいて、子育てに悩む親としてはドキッとさせられるようなリプもありました」
――幼少期の市販菓子制限とは、どんなものだったのでしょうか?
「母は、食事は常に一汁三菜、おやつは手作りと、「食」に関してはこだわりを持って育ててくれました。惣菜やカップ麺、ファストフードは幼少期に食べた覚えがありません。当時はまだまだ専業主婦が多い時代でしたし、母なりの「理想の母親像」があったのだと思います。
市販のお菓子は禁止ではないものの、母が決めたものだけ、お皿に乗せられた量だけを食べる決まりでした。いつも“もっと食べたいな…”という気持ちでご馳走様していたのをよく覚えています。
ある時、母がお菓子を隠していた棚から内緒で食べたのがバレて、こっぴどく叱られた事がありました。それ以来隠れて食べる事はしませんでしたが、お友達の家で出してもらえるお菓子が楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。今思い出しても、切ない気持ちになります」
――ひとり暮らしをしてからのお菓子爆買いは、幼い頃から「いつかやろう」と胸に秘めていたのですか?
「そんなふうに強く思っていたわけではないですね。完全に無意識の行動でしたね。幼少期は「制限されている」という自覚もなかったですし…。
ひとり暮らしして食生活が自由になった途端、今まで食べてこなかった惣菜・お菓子・ジャンクフードの美味しさを知り、スーパーやコンビニで毎日大量に買い込むようになったという感じ。
コンビニ弁当に惣菜、ポテチ、チョコ菓子などを1回の食事で食べていたことも。今はさすがに落ち着きましたが、お菓子を口にしない日はないですし、今でもコンビニ食やファストフードは私にとって“特別な食事”ですね!」
――今後、子育てする上で気をつけたいことは?
「自分が親になって、子育てしていると、子どもに何かを制限する場面は必ず出てきます。子どものことを思うからこそ、何でも手放しに与えるわけにはいきません。
ただ、子どもの希望に対して“ダメ!”と言いそうになる時、“ダメな理由はなんだろう?”“子どものためなのか、単なる自分のこだわりではないか”と自問自答するように気をつけています。子育てに関しては、今後も悩みはつきないでしょうが、今回いただいた体験談を参考に、ほどほどのゆるさで子育てしていけたら、と思っています」。
◇ ◇
「禁止!だめ!」と言ってしまうのは、親としては簡単です。でも、「やりたいことを“そんなの無理でしょ”“お金ないから無理”って言われてきた私は、大人になって“あ、やりたい、いいな!”と思っても、“でも…”とブレーキをかけるようになってしまった。だから30代前半の今、やりたいことに素直に従う癖をつけようと必死」「自分の中の子供心が満たされるまで本当に長期間かかりました」という声も。「子どものため」と思ってのことかもしれませんが、過度に禁止することによって、将来に影響を及ぼす可能性があることも忘れてはなりません。
■ゆままさんTwitter @yumama_mama