子どもにとって、親をコンビニと思ってない?と問いかけたくなる投稿がありました。「連休最終日は、娘に“学校で明日までに必要”と言われたものが近所になくて、50km先のお店まで車を走らせ、やれやれなんとか買えたぜと帰宅したら、今度は息子に“部活の靴がない”と言われ閉店間際のスポーツ用品店に滑り込んで1日が終わりました。誰だ中高生になったら子育てひと段落とか言った奴。」。
東奔西走のありさまをつぶやいたのは、高校生の息子、中学生の娘、幼稚園児の娘を育てるやまさんさん(@ikujidays)です。さまざまなコメントとともに、いいね!は約1.1万件にもなりました。
「私は夜中の3時に起こされて“お母さん、明日使うコンパスがない”と言われました……」
「中高生こそ自分で支度するからこっちが気づかない」
「このギリギリあるある… ストレスMAX、体力も一気になくなるので本当に勘弁して欲しい」
「小さい時とはまた違った 子育てドタバタ」
「ハタチ過ぎると“今日中に郵送しといて”とメルカリのお手伝いが加わります」
「小4娘に同じようなことされたのですが、中高生になってもあるんですね。肝に銘じておきます」
「ええおっさんやおばちゃんだって手のかかる人は一杯いるから、年齢関係ないかも」
「大学の奨学金の書類が今日までだと昼ごろLINEがきました そこから役所へ。大学生でも、まだまだ手がかかります」
「アクションゲームから、シミュレーション(アドベンチャー)ゲームになっただけや」
果たして、必要なものは無事に入手できたのでしょうか? 事の顛末を聞きたくて、やまさんさんにお話をうかがいました。
――成長したお子さまを育てるお母さんあるあるだ、と反響を得ていますね。
「多くの方から共感を頂き、みんな一緒だー!我が家だけじゃなかったー!みんな子育てまだまだ長いけど頑張ろうぜ!!!同志よ‥!!と思いました 」
――特に印象に残っているコメントは?
「“学年が上がるにつれて必要なものが特殊ジャンルになってくるの、RPGでレベルが上がるにつれてダンジョンが奥深く難解になるのに似てるよね…、”というコメントですね。小さい時とは違う大変さがある!」
――娘さん、息子さんはいつ、どんな状況でやまさんさんにお願いしてきたのですか?
「5歳の末っ子と“今日はのんびり遊ぼうね”と言っていた矢先の昼過ぎに、まず娘が“明日、学校に持っていかなくちゃいけないものがあったのを言い忘れてた”と言ってきたんです。なぜ今?ごめんよ末っ子‥!!!という気持ちでしたね。娘の買い物が終わって、部活帰りの息子を車で迎えに行ったら、今度はそこで“靴がない”と。すでに夜7時でした。スポーツ用品店の閉店は8時だから、もう必死。これから夕飯なのにー!!ムキーッッ!!!と思いましたよ‥」
――それは踏んだり、蹴ったり。お子さまたちも一緒に買い物に行ったのでしょうか?
「はい。こういう時、兄妹の性格が出るなぁと思いました。ズボラでお調子モノの娘は “ついでにゲーセン寄って遊んでいこうよ”と悪びれるどころかむしろ楽しんでいる様子で…。温和でしっかり者のように見えるけど、肝心なところが抜けている息子はさすがにちょっと申し訳なさそうでした」
――娘さん、結構な強者かも!
「制服のリボンがない!と始業式前日に言われたり、冬休みの宿題の保護者コメント書いてねって登校5分前に言われたり。しょっちゅうです。でも、娘の名誉のために言っておくと、根はとても優しい子です」
――それにしても、やまさんさんはやさしいお母さんですよね。お子さまのためにサッと動くから、頼ってしまうんでしょうね。
「もちろん、なんで今言うのー!もっと早く言いなさいよー!と文句は言いますが、グダグダ文句言っても仕方ない。切り替えてじゃあ買いに行くよ!と動きますね」
――では、投稿以外にもこの手のエピソードは山ほど?
「実はジャージのサイズがもう小さいと夏休み最終日に言われたり、明日の授業で書道があるんだけど半紙がないと夜の9時に言われたり、部費支払うの今日までね!って突然お金を請求されたり‥‥具体例を挙げたらキリがありません。 前日ではなく、当日の朝に言われることも多いです」
――無理だよと突き返すことはないのですか?
「文句は言いますが、無視したり突っぱねたりはしないですね‥自分でなんとか出来そうなことは「自分でやりなさい!」とは言いますけど。だいたいは親が手を貸さないとダメな案件をギリギリに言ってくるんですよ。 しかも絶対用意できない!ってものではないんですよね。頑張ればなんとか用意できる。そういうものしか言ってこないところが、またニクいんですけどね!」
やまさんさん自身は、子ども時代を振り返って「割としっかりしていたので、準備は前もって出来ていた‥と思ってます‥多分‥」とのこと。「5歳の次女はとてもしっかりさん。末っ子ならではの要領の良さもありそうだし、周りの状況を見ているので、きっとこの子は大丈夫‥!!という希望的観測を持っています」と話します。
「知らない!自分でなんとかしなさい! って突き放せず、結局子どものために動き回ってしまう。過保護かなぁ。 でも頼られるうちは やってあげたい」ともつぶやくやまさんさん。一筋縄ではいかない母の愛、きっとしっかり伝わっていると思います。
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