「#どこかの誰かに刺さればそれで良い」というハッシュタグを付け、「木を彫って作った納豆です」と投稿したのは、キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん。
パックの中に入っているのは、一見ただの納豆に見えますが、なんと木彫りで作られた納豆ですって!
「なぜそこをチョイスしたのか…食べたい…」
「今朝食べた納豆だ!」
「凍ってる納豆にしか見えなかった…すご!」
「リプを見るまでわからなかった…!」
リプ欄には、ただただ本物の納豆だと思った人が続出しています。木彫りで作られた納豆をツイートしたキボリノコンノさんにお話を聞きました。
ーーなぜ木彫りで納豆を作ろうと思ったのでしょうか?
「こちらは木彫りを始めて2カ月のとき(昨年11月)に作った作品なんですが、それまではナッツや硬いお菓子など、木で作れそうな食べ物を選んで木彫りで作っていました。しかし、何か木とかけ離れた質感の食べ物を作ってみたいと思い、粘り気のある納豆を題材に選びました」
ーーたった、2カ月で!?器用なのですね。木彫りで制作を始めたきっかけは?
「以前は週に5日練習するほど卓球をするのが趣味だったのですが、コロナ禍で練習ができなくなり、お家時間が増えました。そんななか、家でできることが何かないか探していて、家にあったコーヒー豆を見たときに、ふと、このコーヒー豆を木で作ったらそっくりにできるんじゃないかと思い、昨年の9月に木彫りでコーヒー豆を作ったのがきっかけです」
ーーまずはコーヒー豆を作ったのですね。木彫りで作品を制作するにあたり大切にしていることはなんでしょう?
「見てくれた人が『えっ、これが木なの!?』とあっと驚くような楽しい作品を作りたいと思っています。そんな作品を作りたいと思うようになるきっかけとなった作品が今回の木彫りの納豆で、この作品を作ってから、木彫りで柔らかいチーズや透明な氷など様々な表現をするようになりました」
ーーそれはズゴイ!今回の木彫り納豆を作るうえで上手くできたというポイントは?
「納豆のフィルムについていたところのツヤ感と、ねばねば感の表現が上手にできたと思います。ねばねば感の表現は、以前木に水を混ぜて着色した際に、木が毛羽立ってしまって失敗したしたのを思い出し、その毛羽立ちを生かして表現しました」
ーー逆にここは難しかった!という点は?
「たくさんある豆一粒一粒を立体的に彫るのが大変で、特に豆の下にある豆を彫るの時は、1mmの細さの彫刻刀を使うなど、とても細かく難しい作業でした」
ーー過去作品でお気に入りの作品を教えてください。
「お気に入りの作品はヨックモックのお菓子・シガールと透明な袋の作品です。シガールの巻かれた形や焼き目の表現を綺麗にできたのと、透明な袋を木彫りで表現できたところが気に入っています。また、この作品を見たヨックモックの社長さんが気に入ってくださり、ランチに誘ってくださったのが思い出に残っています」
キボリノコンノさんは「今後も続々と新作の発表や展示会の情報も発表していきますので、ぜひツイッターに遊びに来てください!」と話してくれました。
あっと驚くような木彫り作品を制作しているキボリノコンノさんにこれからも目が離せません!