「ティッシュで石膏像作ってるの俺だけ」と一瞬目を疑うような写真を投稿した、オヤノスネカジリムシ(@EMjEDTrkAWbvIOY)さん。
一見、美しい大理石の彫刻に見えるこちらの写真ですが、なんとこれティッシュでできているのです! 筆者もびっくりして2度見してしまいました。
「どうやって留めているんだ?」
「敷き詰められた白薔薇みたいで美しい!」
「どれだけのティッシュを使ったんだろ?」
リプ欄には称賛の声とともに、さまざまな疑問も寄せられています。作品を制作したオヤノスネカジリムシさんに話を聞きました。
ーーなぜこの彫刻を作ろうと思ったのですか?
オヤノスネカジリムシさん「石膏像の硬い質感をティッシュの柔らかい質感で表現したら面白いのでは、と思ったからです」
確かにめちゃくちゃ面白い発想です!本来あるべき形を違う性質のもので作る、芸術ですね!
ーーこちらの課題のテーマはどういったものだったのですか?
オヤノスネカジリムシさん「白い紙でヴィーナス石膏像を模刻すると言う課題でした。ほかの人は張り子のようにしていたりペーパークラフトのようにしていました」
なるほど…、ティッシュも白い紙といえば白い紙です。
ーーかなりリアルで彫刻にも引けを取らない完成度だと思います。どのようにして作っているのでしょう?
オヤノスネカジリムシさん「大まかな石膏像の形を段ボールで作ってからそこにボンドで丸めたティッシュを貼り付けていきました。ティッシュの量は5箱分です」
ーーティッシュの彫刻を作る上で最も難しかったところは?
オヤノスネカジリムシさん「頭のサイズです。ティッシュだとどうしても髪の毛の質感と肌の質感を差別化するのが難しいので、髪と肌が一体化して見えてしまい、頭でっかちに見えてしまいます。なので髪のボリュームを抑えたり小顔にしたりなど実物とは少し変えて自然な感じに見えるようにしました」
ミリ単位の違いでバランスが崩れてしまいそうです…
ーーここはかなりこだわったぞ!とい部分はありますか?
オヤノスネカジリムシさん「鼻は特にこだわりました。実際に作ってみるとわかるのですが鼻の形が少しでも違うと顔の印象がかなり違って見えます。それにこのティッシュ像の場合、目や口はあまり見えないため鼻が特に顔の印象を決める重要なパーツになります。なので特に細かく丁寧に作り込みました」
ーー過去に作った作品でいちばんのお気に入りの作品は?
オヤノスネカジリムシさん「高校3年生の時に作った1/4カットされたカボチャの照明です。
陶器と樹脂でできています」
これは、かなりおしゃれなインテリアになりそうです。オヤノスネカジリムシさんは「これからも、いろいろな作品を作っていくのでTwitterをフォローしていただけると嬉しいです」と話してくれました。