みなさんの職場には60歳を超えて、なおバリバリ働くシニア社員はいますか。全国の現役会社員の男女728人に聞いたところ、7割以上の人が「勤務先に現役で活躍している60歳以上の社員がいる」と回答しました。なお、現役シニア世代がより多く活躍しているのは、外資系企業よりも日系企業に多いことがわかったそうです。
人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社が、2022年4月~5月の期間に「定年後の働き方の希望と現状」と題して実施した調査で、同社に登録のある、国内企業および外資系の日本法人で働く20~60代までの現役会社員728人から回答を得たといいます。
はじめに、「勤め先に、現役で活躍する60歳以上の方はいますか」と聞くと、73%の人が「いる」と回答しました。これを企業の資本別で見ると、「日系企業」が78%、「外資系企業」が67%という結果になり、日系企業で現役シニア世代がより多く活躍していることがわかりました。
また、「シニア社員(60歳以上)の働き方」については、日系企業勤務会社員は76%が「フルタイムで働いている」と回答。他方、外資系企業勤務会社員は87%だったことから、日系企業では数多くのシニア社員が活躍をし、外資系企業ではシニア社員の多くが60歳未満の社員と同等の勤務時間の職務についていることがうかがえたといいます。
続いて、「シニア社員のよいところ」を聞いたところ、どの世代の回答も「経験が豊富で学ぶことが多い」が1位に。特に「20代」「30代」(いずれも64%)の評価が高く、他の世代の回答は5割前後という結果になりました。次いで、2位には「人脈が広い、取引先を紹介してくれる」、3位「事業全体を俯瞰する能力を持っている」といった回答が続きました。
一方、「シニア社員と働いていて困るところ」については、40代以外の回答では「自分のやり方、経験にこだわる」が40代を除く世代で3割前後となり1位に。40代の回答では「ITに弱い」(26%)が1位だったそうです。
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調査を行なった同社は「企業はシニア人材の活躍の場を拡大するためにもリスキリングの場を設けたり、適材適所の実現に向けて一層の努力が必要と言えそうです」と述べています。