現代日本の若者たちは、年配の人たちがイメージしているより、お金の面で堅実なのかもしれません。大和ネクスト銀行が行ったシニア層と若年層に聞いた調査によると、シニアが考える若年層の平均貯蓄額は132万円だった一方で、若年層の実際の平均額は183万円という結果に。また、シニアが考える若年層がリタイアまでに準備できると思う「老後の生活資金」は平均2012万円だったのに対して、若年層が準備したいと思っている平均額は2664万円でした。
全国の60歳~79歳の男女(シニア層)と20歳~29歳の男女(学生除く、若年層)を対象に、2021年12月に行われた「『シニアが考える若年層イメージ』と『若年層の実態』に関する調査」です。シニア・若年層それぞれ500名ずつ、計1000名の有効サンプルを集計したそうです。
シニア層に、若年層の『おこづかい(自由に使えるお金)』は、1カ月にいくらくらいだと思うか聞いたところ、「1万円~2万円未満」(14.6%)、「2万円~3万円未満」(28.2%)、「3万円~5万円未満」(34.6%)、「5万円~10万円未満」(19.2%)に回答が集まり、平均は2万7784円でした。また、「2万円未満(計)」は18.0%となりました。
一方、若年層に、自身の『おこづかい(自由に使えるお金)』は、1カ月にいくらくらいか聞いたところ、「0円」(10.2%)、「5千円~1万円未満」(11.0%)、「1万円~2万円未満」(22.0%)、「2万円~3万円未満」(12.4%)、「3万円~5万円未満」(18.2%)、「5万円~10万円未満」(14.8%)に回答が集まり、平均は2万4657円でした。
「2万円未満(計)」は50.2%となり、「おこづかいが2万円未満」という若年層の割合はシニアのイメージの約2.8倍でした。
続いてシニア層に、若年層の『貯蓄額』は、いくらくらいだと思うか聞いたところ、「10万円~30万円未満」(21.4%)、「50万円~100万円未満」(22.0%)、「100万円~200万円未満」(23.8%)に回答が集まり、平均は132万円でした。また、「200万円以上(計)」は16.8%となりました。
一方、若年層に、自身の『貯蓄額』は、いくらくらいか聞いたところ、「0円」が21.4%で最多回答となり、「~10万円未満」が9.8%、「10万円~30万円未満」が11.4%、「50万円~100万円未満」が9.2%、「100万円~200万円未満」が13.4%、「200万円~300万円未満」が9.2%、「300万円~500万円未満」が9.4%と回答が分散し、平均は183万円でした。
また、「200万円以上(計)」は31.6%となり、「貯蓄額が200万円以上」という若年層の割合はシニアのイメージの約1.9倍でした。
最後にシニア層(500名)に、若年層が『リタイアまでに準備できると思う老後の生活資金』は、いくらくらいだと思うか聞いたところ、「500万円~1000万円未満」が16.2%、「1000万円~2000万円未満」が36.6%、「2000万円~3000万円未満」が19.6%となり、平均は2012万円でした。
一方、若年層(500名)に、自身が『リタイアまでに準備したいと思う老後の生活資金』は、いくらくらいか聞いたところ、「1000万円~2000万円未満」が20.0%、「2000万円~3000万円未満」が24.6%となり、平均は2664万円となり、シニアが考える「若年層が準備できると思う老後の生活資金」より652万円高い結果となりました。