大阪府に住む中田裕子さん宅には7匹のチワワと1匹のシーズーがいる大家族。そして最近は共働きの長男夫婦の愛犬を昼間は預かっていて、計9匹のワンコとの生活を楽しんでいます。そんなワンちゃんたちとの集合写真を撮るのが楽しみ、という中田さん。その撮影ぶりを拝見させていただきました。
愛犬の撮影のためのお出かけは多忙な日々のストレス発散
子供の頃からいつも動物がいる家庭環境に育ち、以前はブリーダーもしていたという中田さんにとって、大家族の世話にも苦労を感じることはありません。
「犬を飼っているというのではなく、みんなを育てているという気持ちです」
これまでは、お母さんの介護や不動産業の仕事をしていましたが、最近では趣味が高じて、ワンコの洋服作成・販売なども手がけ、忙しい日々を送っているそうです。
そんななかで、少しでも時間をみつけると愛犬たちを連れて撮影に出かけています。カメラを勉強し、カメラ講師の資格も取得。時間があれば撮影に出かけています。
「この子たちの写真を撮るのが、何よりのストレス発散になっています」
撮影している写真がまた凄い。圧巻と言っていいほどの集合写真。笑顔を浮かべた表情もいい。この写真を見て撮影依頼も増えているそうだ。
「最初からきれいに並んだわけではなく、やはり訓練ですね。じっとできれば小さなおやつをあげて、覚えさせていきました」
幼い子、飛び出す子を真ん中に、できる子から学んでもらう
集合写真のコツとして、まず、できる子、先輩格の子から始め、その子たちの様子をほかの子に見せます。すると幼い子たちもだんだん理解していくそうです。そして、なかなかじっとできない子を真ん中に置き、両端にできる子を置くことで飛び出しが少なくなります。
「なかなか愛犬の撮影がうまくいかないという声を聞くのですが、公園とかでも最初はベンチや花壇のレンガの上など少し高いところに置いて撮ることから始めるといいですよ」と中田さん。
もちろん、集合写真ができるまでは家でも時間があれば練習していました。でも、1~2カ月ほどで成功率が高まったそうです。
離れても動かない子たちに見知らぬ人たちが撮影始めることも
今では望遠レンズで撮影できるくらい、かなり離れてもじっとしているワンコたち。こんなこともあったそうだ。
「遠くから狙っていたら、この子たちのそばを歩く人たちが可愛いって、スマホで撮影し始めたんです。私の存在に気付いてくれず、思わず撮影してま~すって叫びました」。
それでも、ワンコたちは動くことなくモデルをつとめていたそうです。
病気やケンカ、いろいろあるけれど大切に育てていきたい
ちなみに、一番先輩のリオンくん、青空(そら)くんは9歳。次いで、モモ太くん、みるくちゃんが4歳。さくらちゃん3歳、さらにモモ太くんとみるくちゃんの子供のシナモンちゃん、ラテくんが1歳。さらに、シーズーの永遠(とわ)くん5歳、長男夫妻の愛犬しめじくん9カ月というのが中田家のワンコファミリーです。
「シニアのリオンや青空には病気がみつかったり、さくらとみるくのケンカなどいろいろありますが、そういう状況をちゃんと把握し、この子たちに快適に過ごしてもらえるようしてあげるのは当たり前だと思っています」
中田さんは去年の12月にはペット介護士の資格もとり、健康管理にも気を配ばり、これからも愛犬たちとの撮影生活を楽しみたいと話しています。