三毛猫の華ちゃんが“家猫”になったのは、2019年12月8日のこと。
華ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザーの三毛猫の華ちゃんさん(@ZvFiqfd0egnSaB7)が出会った背景には、さまざまな出来事があったといいます。
飼い主さんは、華ちゃんをお迎えする前、2019年3月に6年の月日をともにした愛猫を亡くしました。
「病に倒れたのです。あまりのつらさに心が疲弊してしまい、ペットロスになりました。つらい日々を過ごしたときのことを今でも鮮明に覚えています」
そんなある日、知人から「三毛猫の子猫を迎えないか」と声をかけられました。
「とても悩みました。子猫が生後間もないためお世話に手がかかること、知人宅が私の住まいからは遠く離れていたこと、そして先住猫との相性についても不安があったのです」
しかし、飼い主さんの心配は一瞬で吹き飛ぶことに。
「知人から子猫の写真が送られてきました。とてもかわいらしくハートを射抜かれたのです。それが華ちゃんでした」
こうして、2019年12月8日、華ちゃんとの新たな生活が始まりました。
気になる先住猫との関係は?
華ちゃんは、とても元気な女の子でした。飼い主さんは、そのエネルギッシュな振る舞いに戸惑うことも多かったといいます。
「華ちゃんは、当初、噛み癖がひどく、とてもお転婆な子猫でした。あちこち登ったり降りたりする姿は、まるで女忍者の“くノ一”! 驚かされることが多かったです」
また、先住猫との相性を心配していましたが杞憂に終わりました。
「先住猫が華を温かく受け入れてくれたのです。同じ空間にいても問題なし。そのため、華をケージや別室に隔離する必要もありませんでした。ふたりが早々に仲良くなってくれて、とても嬉しかったです」
華ちゃんは、優しい先住猫と飼い主さんに見守られながら、すくすくと成長していきました。
人には甘えるけれど猫には甘えない華ちゃん
華ちゃんは、今年5歳になりました。
小さいころから甘えん坊でしたが、今も変わらないようです。
「華は、先住猫には甘えません。ところが、人間にはどこへ行くにもあと付いてきたり、夜、寝るときも体をぴったりとくっ付けるほど甘え上手な子です」
一時は、悲しみに暮れる日々を過ごしていた飼い主さん。華ちゃんは、そんな飼い主さんのつらさをやわらげ、癒やしてくれたようです。
「華ちゃんに『出会ってくれて、我が家に来てくれてありがとう』と伝えたいです。これからもずっと健康で、少しでも長く一緒に過ごしたいと思っています」
今も、華ちゃんと飼い主さんは絆を深めています。そんなふたりのことを、虹の橋を渡った愛猫ちゃんは優しく見守り、幸せであることを願ってくれているに違いありません。