新刊ビジネス書の要約を掲載している情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』を発行する株式会社パーソナルブレーンは、同誌を定期購読しているビジネスリーダーら1万人以上の読者に聞いた、2022年上半期の「ベストビジネス書」ランキングを発表しました。1位に選ばれたのは日本電産株式会社の創業者・永守重信氏の著書『成しとげる力』だったそうです。
同誌が1月号~6月号の半年間で紹介してきた書籍60冊の中から読者がそれぞれ選出した3冊を集計し、ランキングにまとめました。結果について同社は「ランクインした書籍を見ると、長寿化が進む社会において人生や生き方の道標になるような書籍、また日本経済や事業環境が厳しい中、成果を出すためのヒントとなる書籍が支持を集めたと思われます」と説明しています。上位の書籍は以下の通りです。
【第1位:成しとげる力/永守重信 著】
第1位に選ばれたのは、日本電産株式会社の創業者・永守重信氏の著書『成しとげる力』でした。本書は、永守氏にとって23年振りの書き下ろし作。日本電産を世界に名だたる“兆円企業”に成長させた氏が、自らの半生、そして「一番をめざせ」「苦労に飛び込め」「人の心の機微をつかめ」等々、半世紀におよぶ経営者人生から導き出した哲学などを語った1冊だそうです。
なお、永守氏の別の著書『永守流 経営とお金の原則』も5位にランクインしており、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻といった未曽有の危機の中、グローバルに活躍する永守氏の考え方や仕事の原則を知りたい、ビジネスの参考にしたいという経営者・管理職が多数いたことが窺えたといいます。
<永守重信氏のコメント>
「本書は、私が創業した日本電産が50周年を迎えるのを機に、経営者として持ち続けている人生哲学を改めて纏めた書籍です。創業時に掲げた三大精神の一つである『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』など私の考え方の根幹を成すものを社内で再徹底したいと考えたのが本書を綴ったきっかけですが、世の中でも、大きな夢を描き、成しとげようとするような気運が失われつつあるのではないかと思い、それを世に問いたいと考えたものです。読者の皆様が人生の中で成しとげようとされている何かに、本書が僅かでもお役に立つのであれば、これほどの喜びはございません」
<『成しとげる力』に投票した読者のコメント>
▽創業50年という期間で2兆円を超えるものづくり製造業を築かれた、圧倒的な実績に裏付けられた永守氏の経営哲学は誰もが共感するところで学びが大きい!(50代男性)
▽永守氏と御母堂のエピソードを読んで合点がいった。永守氏がなぜ「一番」に拘るのか、成長を追い求めるのか、生い立ちや考え方を知ることで腹落ちした(60代男性)
▽圧倒的な経営マインド・メンタリティ・成長意欲。常人には真似できないレベルとも感じるが、現実にこのレベルを体現している人がいるという事実が自身の背筋を伸ばしてくれる(50代男性)
▽半端ではない人心掌握術!ここまで細かくフォローするからこそ人がついていくのだろう。そのエネルギーには驚かされる(60代男性)
▽いかなる経済環境でも結果を出し続けてきた、類まれなる高成長企業の現役創業経営者の迫力を感じた(40代男性)
【第2位:1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書/藤尾秀昭 監修】
第2位は『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』。30万部超のベストセラーとなった前著『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の続篇で、五木寛之氏(作家)、稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)など一流の人物365人が人生の哲学や生き方について語った言葉を編纂しているそうです。
【第3位:LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2)100年時代の行動戦略/アンドリュー・スコット 他著】
第3位には『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2)100年時代の行動戦略』が選ばれました。好評を得た『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』の実践編としてまとめられた書で、前作の著者である経済学と心理学の専門家が、「人生100年時代」の生き方・働き方を実践的に指南しているといいます。
【第4位:エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する/グレッグ・マキューン 著】
【第5位:永守流 経営とお金の原則/永守重信 著】
【第6位:日本が先進国から脱落する日/野口悠紀雄 著】
【第7位:AI監獄ウイグル/ジェフリー・ケイン 著】
【第8位:BCGが読む経営の論点2022/ボストン コンサルティング グループ 編】
【第9位:人はどう死ぬのか/久坂部羊 著】
【第10位:メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」/岡嶋裕史 著】