みなさんは外食する際に、値段の高そうな「高級食材」の注文をためらったことはありますか。最近は物価上昇・食材の値上げもあり、金額をこれまで以上に意識してしまう人も多いかもしれません。首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女6239人に聞いたところ、約半数の人が「節約のために外食時に注文をためらったり、あきらめたりすることがある」と回答しました。また、注文をためらったり、あきらめたりした高級食材は、「ブランド牛肉(松阪牛・神戸牛など)」「うなぎ」「うに」などに回答が集まったそうです。
株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が2022年6月に実施した調査です。
はじめに、「食材の値上げに応じた節約のために外食時に注文をためらったり、注文したいものをあきらめる事がありますか」と聞いたところ、「いつもそうだ」(9.6%)と「たまにある」(37.9%)を合わせると、47.5%の人が「注文をためらったり、注文したいものをあきらめる事がある」と回答しました。
これを性年代別で見ると、最も多かったのは「20代女性」で62.2%、一方、最も低かったのは「60代男性」で31.6%でした。なお、「いつもそうだ」のみでは「40代女性」が12.7%、「まったくない」でみると「60代男性」が19.8%でそれぞれ最多となっていたそうです。
続いて、「節約のため、外食の注文時にどのような我慢をしていますか」と聞いたところ、41.9%の人が「(飲み物も含めて)単価の高いものを我慢することが多い」と回答。「単価に限らず我慢することが多い」「(飲み物も含めて)単価より量を抑えて我慢することが多い」は合わせて65.6%だった一方で、「外食時には我慢はしない」と回答した人も34.4%いたそうです。性年代別で見ると、「40代女性」が我慢する割合が74.7%で最も多く、最も低かったのは「60代男性」で50.8%でした。
次に、「外食の際に注文をためらったりあきらめたりした高級食材の具体的な品目」を聞いたところ、「ブランド牛肉(松阪牛・神戸牛など)」(17.5%)、「うなぎ」(14.0%)、「うに」(8.8%)といった回答が上位に並びました。
なお、性年代別・圏域別ではそれほど顕著な差はなかったものの、「ブランド牛肉(松阪牛・神戸牛など)」では関西圏での選択率が20.3%、「うなぎ」では東海圏が18.2%、「うに」では首都圏が9.4%となり、それぞれ他圏域よりやや多かったといいます。
最後に、「お得に食べられるフェアやイベントなどがあれば、外食しに行きたくなる高級食材」を聞いたところ、「ブランド牛肉(松阪牛・神戸牛など)」(49.7%)、「うなぎ」(33.8%)、「カニ(ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニなど)」(30.8%)、「牛タン」(29.1%)といった回答が上位に並びました。
これを性年代別で見ると、「うなぎ」においては男女とも20代のニーズは高くないものの、60代男性では選択率が43.7%となっていたそうです。また、圏域別では、関西圏で「ブランド牛肉(松阪牛・神戸牛など)」が56.7%、東海圏では「うなぎ」が38.6%、首都圏では「うに」が21.4%となり、それぞれ他の圏域より相対的に高かったといいます。