コロナで激減した出張…“わずらわしいもの”へと意識が変化? 昨年より回数が増えた会社員、約半数が「面倒臭い」と回答

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コロナ禍で激減していた出張ですが、制限をなくすなど、少しずつ増やしている企業もあるといいます。国内出張の回数が昨年に比べて「増えた」という人に、感じていることを聞いたとろ、半数近くの人が「面倒臭い」と回答したそうです。調査した会社は「外出・出張の制限を通じて、『出張は面倒である』という意識が強くなっている」と説明しています。

経費精算・出張管理ソリューション『J’sNAVI NEO(ジェイズナビネオ)』を提供する「株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ」が「コロナ禍の国内出張に対する意識調査」と題して2022年5月〜6月に実施した調査です。年に3回以上、宿泊を伴う国内出張に行く29〜59歳の経営者・会社員男女500人を対象に行われました。

はじめに、「緊急事態宣言発令時に、出張に関する規制がありましたか」と聞いたところ、22.2%が「一律禁止されていた」、43.2%が「一部条件付きで制限されていた」と回答。また、国内出張の回数を2022年現在と2021年とで比較すると、49.2%が「変わらない」、29.2%が「増えた」と回答し、新型コロナウイルス感染症の拡大から3年目となり、徐々に国内出張を再開する企業があることが窺えたそうです。

続いて、国内出張の回数が「増えた」と回答した人に、「出張回数が増えたことで、出張を面倒臭いと感じましたか」と聞いたところ、「やや面倒に感じた」(28.8%)と「とても面倒に感じた」(18.5%)を合わせると、47.3%の人が「面倒になった」と回答。また、「面倒に感じた理由」については、「宿泊先・交通機関の手配」(56.5%)、「スケジュール調整」(53.6%)、「出張精算」(27.5%)、「立替精算」(21.7%)といった回答が上位に並びました。

さらに、「出張に関わる周辺業務でかかる時間」を聞いたところ、「宿泊先・交通機関の手配」(平均29.7分)、「出張前のスケジュール調整」(平均37.0分)、「出張精算」(平均25.7分)を合わせると、平均で「約92.3分」かかっていることが明らかとなり、周辺業務の効率化が必要であることが窺えたそうです。

次に、「コロナ禍による出張制限を通じて、出張に対しポジティブな変化はありましたか」と聞いたところ、「直接関係者とコミュニケーションをとることで円滑に仕事が進んだ」(39.2%)、「直接現地の様子を見ることで有益な情報が得られた」(31.2%)といった回答が続きました。

一方、「ネガティブな変化」については、「新型コロナウイルスの感染リスクに不安を感じた」(31.2%)、「移動時間がもったいなく感じた」(23.2%)、「出張後の処理業務が面倒だった」(21.0%)といった回答が上位に並び、出張のメリットを享受するためには、移動時間の有効活用や周辺業務にかかる時間削減がポイントとなることがわかったといいます。

最後に、「出張はビジネスにおいて重要な役割を果たしていると思いますか」と聞いたところ、「重要だと思う」(40.2%)と「とても重要だと思う」(27.6%)を合わせると、67.8%の人が「重要だと思う」と回答。また、「重要だと思う理由」については、「対面コミュニケーションの方が関係構築しやすいから」(49.0%)、「現場を直に確認することが重要だから」(46.6%)といった直接訪問することに意義を感じているケースが上位となり、出張はビジネスマンにとって関係値構築における重要な手段として捉えられていることが窺えたそうです。

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【出典】
▽株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ調べ

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