攻撃的なツイートに「いいね」を返すとどうなる!?徹底調査の結果が衝撃「言葉のナイフで刺されても想像力で止血する」「感動した。ありがとう」

はやかわ かな はやかわ かな

『心身が元気なときに見る』ことが大切

ーーブログの最後に「自分自身の心の平穏のために」と記していらっしゃいましたが、今回の調査・分析をしてみようと思われたのはなぜだったのでしょうか?

「自分の『いいね』欄を見返していたときにふと、『あれ? なんか、いいねしたはずのツイートが何個かなくなってる気がするぞ』と思ったのがきっかけです。よく見ると自分への攻撃的なツイートが複数なくなっていることに気づき、個人的にはそういう発見があると、『これは偶然なのか必然なのか、必然だとすればなぜなのか』ということをすぐ調べたくなってしまうタイプなので、調査・分析してみよう、と思いました」

ーー調査結果はある程度予測されていたものだったのですか?

「はい、予測していました。すでに自分の『いいね』欄で複数の実例を目撃していたからです。しかし、集計してみると予想以上の削除数ではありました。この点は意外であり、よい発見が得られました」

ーー「攻撃的に見える発言をぜんぶ『叩き』『アンチ』とひとくくりにするのは危険」「行動否定と人格否定(誹謗中傷)は別物」と、研究者として冷静に思考する反面、「ぼくはメンタルがバランスボールの上でやるジェンガよりもろい」「やりながらめちゃめちゃ傷ついた」とブログに記していらっしゃいましたね。調査中、メンタルを保つために心がけたことはありますか?

「まずは、『自分の心身が元気なときに見る』ということが大切です。例えばぼくで言えば、おいしいごはんを食べてお菓子も食べて、お風呂にも入ってスッキリして、みたいなときですね。そして、これはぼく個人の思想ですが、『世のなかのすべての人は善人でも悪人でもあり、加害者にも被害者にもなり得る』と思っています。もちろん自分自身も含めて。世の中はいつも複雑で、行ったり来たりで、人は皆グラデーションのなかを必死に泳いで生きているのだと思っています」

これがその人のすべてではない

「だから、否定的な声や攻撃的なツイートを見かけたときも、『でも、まあ、これがその人のすべてではないよな』と必ず思うようにしています。そりゃあ、ものすごくイヤな気持ちにはなるし、傷つくんですけど、でも、きっとその人にも人生があって。当然、日々嬉しいことや悲しいことがあって。今日がたまたま悲しいことがあった日かもしれなくて。それで、いつもはそんなことしないのに、なんとなくムシャクシャして石を思いっ切り蹴ったら、ちょうどぼくが目の前を通りがかって当たっただけかもしれなくて。

そして、明日、石を蹴ってしまうのはぼくかもしれない。仮に、人生を揺るがすような悲しい出来事があったとして、ぼくは『それでもぼくは石を蹴らない』と言える自信がない。それは、自分の人生において1日あるかないかくらいのことかもしれないけれど、その1日が明日ではない、とはぼくは言い切れないです。とにかく、『これがその人のすべてではないのだ』『明日は我が身かもしれないのだ』と思って、冷静に、しかし突き放さずに、人間同士として向き合うようにしています」

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