「攻撃的なツイートに「いいね」を返すと何が起きるのか徹底調査しました」という、ゲムぼく。(@gamebokusan)さんのツイートが話題です。ゲムぼく。さんは、「ヤマザキ春のパンまつり研究家」としても知られる人気ブロガー。ブログの人気が高まると同時に、ツイッターを通して攻撃される機会が増えたそうです。
以前から自分に対する攻撃的なツイートを見かけた際は、極力そのツイートに「いいね」をつけ、スクリーンショットを撮ったそのツイートを「時々見返していた」というゲムぼく。さん。徹底調査したというその衝撃の結果について、お話を伺いました。
「自戒と糧」のための「いいね」
ブロックやミュートではなく、ゲムぼく。さんが攻撃的なツイートに対して「いいね」をつけていたのは、「いつか、そういうつらい気分の人にも楽しさを提供できる記事を書けるようになるため」が理由。すると、意外な現象が起きていることに気づいたゲムぼく。さん。ゲームの攻略やデータ収集・分析を得意とすることから、今回の調査を徹底的に行なってみることにしました。
ほぼ全てが「人格否定の発言をしていた人」
ブログ記事によると、ゲムぼく。さんはまず、過去2年で自分が「いいね」をつけた攻撃的なツイートをさかのぼり、そのツイートの現在を検証。「誰にも頼まれてないのに自分への悪口を自分で見返して傷ついてきたぞ!」と自虐しながら、ある事実に気づきます。
「いいねしてたツイートが消されてるうえにブロックされてるゥゥゥゥ!」
全27件の攻撃的ツイートのうち、全体の59.2%にあたる16件のツイートが「いいね」をした後に削除、もしくはブロックされていたそうです。そこで、削除の理由を詳しく調査するため、攻撃的ツイートを、『〜〜のギャグがスベってる』『〜〜の記事の××がつまらない』などの行動否定と、『死ね』『キモい』などの人格否定に分類し、攻撃的ツイートの現在をクロス集計。すると、ゲムぼく。さん本人からの「いいね」を受けてツイートやアカウントを消した人のほぼ全てが、「人格否定の発言をしていた人」だったそうです。
データ収集後の、地獄の集計…
「なんだこの地獄の集計。やりながらめちゃめちゃ傷ついた」と嘆きながらも、「『自分はよくないことをした』と認識するだけの良心はちゃんと持ち合わせている」と証明されたという調査結果を振り返り、「心底『よかった』という気持ち」とブログに記していたゲムぼく。さん。
「攻撃力に全振りしてるから打たれ弱い説あるな」
「人を思いやる優しさと、打たれて傷つきながらも打ちひしがれない精神力がすごい」
「自分ならメンタル逝く。研究者として尊敬する」
「言葉のナイフで刺されても想像力で止血する。その生き方、考え方、尊敬します」
「大抵の人が攻撃的な発言に罪悪感を持てるということがわかって感動しました。ありがとう」
こんな絶賛のリプライが殺到した今回の調査結果について、ゲムぼく。さん。にお話を伺いました。