飲酒する人のうち…「毎日飲む」人は約3割 煙草を吸う人・吸っていた人は割合高く

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コロナ禍により、お酒の飲み方が変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか。コロナ禍以前からお酒を飲んでいる人に、この1年の「飲酒の頻度」を聞いたところ、約3割の人が「毎日」と回答しました。また、喫煙者や以前喫煙していた人は、喫煙したことがない人の2割未満と比べて、「毎日」と回答した人は4割以上と、高くなっていることがわかったそうです。

株式会社プラネットが2022年4月~5月の期間に、「家飲み・おつまみに関する意識調査」としてインターネットで実施した調査です。全国の男女4000人が回答しました。

はじめに、「あなたはお酒が好きですか」と聞いたところ、「好き」(32.6%)、「やや好き」(19.7%)を合わせて52.3%の人が「好き」と回答。これを男女別に見ると、男性は41.9%、女性では23.4%となりました。

また年代別では、最も高かったのが「男性・60代」の49.1%、最も低かったのが「女性・70代以上」の12.8%となり、男性は年代が高くなるにつれ、「好き」と回答した人の割合が高くなる一方で、女性は年代が高くなるにつれ、割合が低くなるという、真逆の結果になったそうです。

続いて、「コロナ禍以降、飲酒する頻度に変化」については、「変わらない」(43.6%)が最も多く、「増えた」(5.0%)、「やや増えた」(7.5%)、「やや減った」(6.0%)、「減った」(9.9%)という結果になりました。

コロナ禍以前から飲酒をしていない人以外に、「この1年(2021年4月~2022年4月)の飲酒の頻度」を聞いたところ、最も割合が高いのが「毎日」(31.5%)でした。男性は41.1%、女性は19.8%と、20ポイント以上の開きがあるものの、女性でも1位が「毎日」なのは変わらなかったそうです。

また、「毎日」と回答した割合を性年代別に見ると、「20代」(男性:13.4%・女性:9.3%)と比べて「70代以上」(男性:54.2%・女性:24.0%)と、男女ともに年代が上がると割合が高くなる傾向にあるといいます。

さらに、「喫煙状況との関係」については、喫煙者(47.2%)や、以前喫煙していた人(40.3%)は、喫煙したことがない人(18.3%)と比べて、「毎日」と回答した割合が高くなっているといいます。

また、家飲みをする人(4000人中2688人)に、その頻度を聞いたところ、飲酒の頻度同様、最も割合が高かったのが「毎日」(32.3%)という回答でした。次いで、「2~3日に一度程度」(16.6%)、「1週間に一度程度」(13.2%)と続き、先程の飲酒の頻度と同じ結果となりました。

これを性・年代別、喫煙状況別で見ても似通っており、コロナ禍という特殊な状況の影響もあってか、「外では飲むけど、家では飲まない」という人があまりいないことが伺えたといいます。

家飲みのメリットについては、「店で飲むより安く済む」(62.5%)、「眠くなったらすぐに寝られる」(59.0%)、「テレビやネットを見ながら飲める」(47.6%)と続いた一方で、コロナ禍で注目を集めた「Zoomなど、ネット越しで人と飲める」は3.2%に留まりました。

一方、家飲みのデメリットとしては、「片付けが面倒」(43.4%)が最多に。この項目については男女差が大きく、男性が36.8%に対して、女性は52.1%と半数を超えており、「飲んだあとに片付けるのは女性の役割」という家がまだまだ多いことが伺えるといいます。次いで、「いつまでもだらだら飲み続けてしまう」(22.9%)、「お店で飲むときのように騒げない」(13.3%)といった回答が続いたそうです。

続いて、「家飲みのためにどんなお酒を買いますか」と聞いたところ、「ビール」(65.3%)が最多に。男女ともに1位は「ビール」(男性:69.6%・女性:59.6%)、男性の2位が「焼酎」(38.4%)、3位「発泡酒」(37.9%)と続き、女性では2位が「混成酒(缶チューハイ、リキュールなど)」(48.7%)、3位「ワイン」(46.8%)といった回答が続いたそうです。

また、「家飲みの際のおつまみをどうやって用意していますか」と聞いたところ、「スーパーで買う」(74.9%)、「自分でつくる」(36.4%)、「コンビニで買う」(28.3%)という結果になりました。これを男女別で見ると、男性は「スーパーで買う」(76.8%)、「家族がつくる」(31.2%)、「コンビニで買う」(29.5%)となり、女性では「スーパーで買う」(72.4%)、「自分でつくる」(51.0%)、「コンビニで買う」(26.7%)という結果になったそうです。

最後に、家飲みについてのエピソードや、家飲みでの工夫、お酒や飲み会についての考え方などを自由回答で聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられたそうです。

【家飲みならではの工夫や楽しみ】
▽旅行に行けないため、自宅で各地の名産を楽しもうと、つまみをお取り寄せしている。簡単にできるおつまみを調べて自分で作るようにもなった(女性20代)
▽ウイスキーは以前から買っていたが、ジンやラム酒、テキーラなど、様々な洋酒を家で試す機会が多くなって嬉しい。出前やスーパーの総菜等で珍しい料理を選んで、少し贅沢する頻度が増えた(男性30代)
▽家飲みは、飲みたい時に自由に飲めて楽だし、 スマホゲームしながら飲んだり、本を読みながら飲んだり、という「ながら飲み」ができるのが楽しい(女性40代)
▽好きな料理と音楽を聞きながらすごせるのがいい(男性40代)
▽居酒屋やバルで出るようなおつまみを自分で作れるようになった(女性20代)
▽料理をしながらの飲みが楽しい(女性40代)

【家だと落ち着いて飲める】
▽トイレに行きたいとき、混んでいることもあるし、眠くなってもすぐ横になることもできないので、外では落ち着いて飲めなかった(女性50代)
▽居酒屋のおいしいおつまみは魅力的だが、最近では自宅にあるものやコンビニのつまみでも充分だと思うようになった。家飲みでは人に気を使わなくて良いのでリラックスして飲めるし、悪酔いもしない(女性40代)
▽アルコールはあまり強くないし、カフェインは過敏症で摂取できないため、仕事やプライベートで店に誘われると飲めるものがなく苦痛だった。そういった機会が減り、安心して白湯やミネラルウオーターが飲めるので、ストレスが減った(女性40代)
▽「そろそろ終電だし、帰らなきゃ」という心配がないのでいい(男性60代)

【家族と触れ合う時間が増えた】
▽たわいない話をしながら家族でコミュニケーションをとる機会が増えた(女性40代)
▽夫の仕事上の飲み会がなくなり、この数年は夫婦で家飲みを楽しめるようになった。安上がりな上、コミュニケーションも取れるし、早く寝られるし、いいことが多い(女性50代)
▽友人と居酒屋で騒げない分家族とのきずなができた(男性60代)
▽以前はしょっちゅう外食し、夜遅くまで飲み歩いて深酒していた。コロナ禍で結婚し、夫婦で宅飲みするようになったが、毎日飲んでいるのに酒の量は減った。一緒にコスパの良いおつまみを探す楽しみもできた(女性30代)

【飲み会や酔っぱらいが嫌いな人も】
▽昔から飲み会が嫌いだったが、仕事の付き合いで行かなくてはならないこともあった。子どもが生まれてからは育児を理由に断り続けたが、誘われるだけでもストレスだった。コロナの影響で飲み会自体がなくなり、ストレスが軽減した(女性40代)
▽元々酔っ払いが大嫌いなので、家で純粋にお酒の味を楽しめるのはいい(男性40代)

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