アフリカの熱帯魚が日本で大量発生しているという報告がSNS上で大きな注目を集めている。
「アフリカの熱帯魚 シクリッド
日本の住宅街の水路で大量発生してるの冷静にやばい」
と画像や動画でその模様を紹介したのはあらかわちゃんねるさん(@turisaitama)。
シクリッドと言えば主にアフリカや南米に生息する熱帯魚。一部の種は日本にも輸入されているが、まさかまだ水の冷たいこの時期に大量発生しているとは驚きだ。SNSユーザー達からは
「別府や由布院温泉の金鱗湖ではもう定着してますね。コイツら攻撃的なマウスブルーダーなんで日本の魚達が中々抵抗できないんですよね。在来魚で対抗できそうなのはナマズかオヤニラミあたりかな。」
「沖縄は多いですよ(笑)。那覇だと久茂地川や国場川や安謝川で。」
「専門学生時代に学校で飼ってたけど、こいつらマジで無限に増える…」
「すごいですね、、、こんな熱帯魚が住み着けるような川になってる時点でけっこうやばい」
など数々の驚きの声や同様の場所があるという情報が寄せられている。
あらかわちゃんねるさんにお話をうかがってみた。
ーー今回、シクリッドを捕獲された経緯をお聞かせください。
あらかわ:後輩から「水路に熱帯魚が増えている」という情報を聞き、興味を覚えて足を運んでみました。初めは半信半疑だったのですが、実際に大量に捕獲でき驚きました。
ーーこの水路はどちらにあるものでしょうか?
あらかわ:神奈川県の住宅地のものです。浄水所で下水を浄化した高度処理水が流れている水路なんですが、その影響で水が温かいんです。通年20度くらいの温度に保たれているようです。
ーーシクリッドが棲みやすい環境になっているんですね。他の地域でもシクリッドの大量発生は見られるのでしょうか?
あらかわ:沖縄のほうで数か所確認されていると聞いてましたが、今回の投稿へのコメントを見ると他にもいろいろ繁殖している場所があるようですね。
ーーシクリッドが大量発生するデメリットや水路の現状へのご感想をお聞かせください
あらかわ:元から棲んでいる小魚や昆虫が食べられてしまうので、どうにか対策してほしいです。
あと、こうなってしまったのはおそらく誰かが飼っていたシクリッドを捨てたからです。熱帯魚を飼っていろ方たちには生き物を飼うことへの責任感を持ってもらいたいと思います。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください
あらかわ:こういった現状を多くの人に知っていただくことができたのは良かったです。少しでも外来種問題に興味を持ってくれる人が増えればいいなと思います。
◇ ◇
こういった外来種による問題はほとんどすべてが人間によって引き起こされたもの。熱帯魚に限らず、動物を飼う方はその責任を今一度胸に刻んでいただきたいものだ。
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