地球に人間がいなくなったら、どこもこうなってしまうのだろうか…
放棄されたトンネルのビフォーアフターを比較した2枚の写真がSNS上で大きな注目を集めている。「自然の力ってすごいね」のつぶやきとともに写真を投稿したのは福島県にお住まいのイワナミさん(@asa_sr20_)。
多くの車が行き交っていた道路、トンネルが、放棄された後はすっかり草生して自然に還りつつある…なんだかアニメ映画「天空の城ラピュタ」を思い出してしまうようなこの光景にSNSユーザー達からは
「この地球に人間がいなくなったら、どこもかしこもこうなるのか〜って、考えちゃう。自然に返って新しい生命が生まれるのかな?」
「パンデミックから数十年、生き残った人類が復興していくラストシーンとかで映ってそう」
「人口的に作られたものが植物に侵食されてる感じとても好きです。」
「維持管理にどれだけ手間と時間がかかるかですね」
など数々のコメントが寄せられている。
写真についてイワナミさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):このお写真はどちらで撮影されたものでしょうか?
イワナミ:福島県いわき市三和町渡戸楢木にある旧三和隧道の渡戸楢木側入口です。
中将:トンネルはどうして使用されなくなってしまったのでしょうか?
イワナミ:トンネルが小さく船舶用コンテナを積載したトレーラーが通行不能となっていたため、土砂崩れが多かったためです。以上の理由から南側に新トンネルが作られ旧三和隧道は放棄されたました。
中将:現在の旧三和隧道を訪れた際のご感想をあらためてお聞かせください。
イワナミ:10年もあれば自然は朝から夜まで車の往来が絶えなかった国道でさえこんなに飲み込んでしまうのだと驚きました。
中将:今回のご投稿に対して数々のコメントが寄せられていました。反響へのご感想をお聞かせください。
イワナミ:地元いわきについて日本中の人が興味を持ってくれて嬉しいです。素晴らしいところなのでぜひ観光地化していただきたいです。
「イワナミ」さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/asa_sr20_/status/1382967409787609090
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自然の力の偉大さと、建造物を維持することがいかに大変であるかをあらためて思い知らされる。
なおイワナミさんは今回の投稿に関連して、今年2月13日の福島県沖地震で被害を受けた福島県二本松市の「エビスサーキット」の復興に向けたクラウドファンディングへの協力を呼び掛けている。多くの方に関心を持っていただければ幸いだ。
エビスサーキット公式サイト:https://ebisu-circuit.com/donate/index.html