不採用になった企業に提出した履歴書…「返却してほしい」半数以上 「廃棄」前提に返却不要とする人も多く

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仕事探しの際に必要な履歴書は、証明写真とともに氏名、住所、連絡先、学歴などが記載された個人情報の塊です。そんな履歴書について、総合人材情報サービスの株式会社アイデムが全国の男女336人にアンケート調査を行なったところ、半数以上の人が、「不採用になった場合は履歴書の返却を希望する」と回答したそうです。

2022年3月に総合求人サイト「イーアイデム」を通じて求人に応募した会員を対象に実施された調査で、おもに「パートまたはアルバイト」(53.3%)、「正社員」(23.5%)、「派遣社員」(8.8%)、「契約社員または嘱託社員」(7.2%)といった雇用形態を希望する人が回答しています。

「求人に応募した際、仮に不採用となった企業に履歴書の返却を希望しますか」と聞いたところ、「また使いたいので返却してほしい」(17.1%)、「もう使わないが、個人情報が心配なので返却してほしい」(37.6%)を合わせると、50.7%の人が返却を希望する結果となりました。

一方、「廃棄してくれれば、返却しなくてもよい」は43.1%で、情報の削除を前提に返却を不要とする人も多いことが伺えたそうです。なお、「履歴書を求めるところには応募しない」と回答した人は2.2%でした。

これを希望する雇用形態別にみると、返却を希望する割合は「正社員」では48.4%で、「パートまたはアルバイト」では57%でした。

また、男女別にみると、「また使いたいので返却してほしい」は男性では18.5%、女性では16.1%と男性の方が若干割合が高くなったそうです。ただし、使用予定にかかわらず返却を希望する割合(男性:47.6%・女性:59.7%)は女性の方が高くなっていたといいます。

さらに、年代別にみると、「30代以下」(37.5%)、「40代」(58.8%)、「50代」(63.3%)、「60代以上」(52.6%)となり、30代以下は他の年代と比べて履歴書の返却を希望する割合が低かった一方で、50代は返却を希望する割合が最も高かったそうです。

どの年代も「また使いたいので返却してほしい」の割合では大きな差はなかったものの、「もう使わないが、個人情報が心配なので返却してほしい」では「30代以下」(23.4%)、「40代」(41.2%)、「50代」(47.3%)、「60代以上」(32.8%)となり、30代以下の割合が他の年代に比べると低い結果となりました。

また、「履歴書を求めるところには応募しない」では「30代以下」(4.7%)、「40代」(0%)、「50代」(3.1%)、「60代以上」(0.9%)となり、30代以下の人は、他の年代より履歴書の提出自体に難色を示す人がいることが伺えたといいます。

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