ぼろぼろになった母からの国際小包「泣いてもいいですか」…アメリカ在住者の投稿に、悲嘆や憤りの声

竹内 章 竹内 章

「1月に日本から母が出してくれた愛情たっぷり小包がこちらです。泣いてもいいですか。」アメリカ在住のTwitterユーザーnao(@naomin_us)さんが公開した画像にネットユーザーが息を呑みました。そこに写っていたのは、中身が抜き取られ原型をとどめないほどぼろぼろになった国際小包。「米国居住経験者ですが、こんな酷いのは初めて」「お母様のお気持ちを考えると悲しい」「人の愛情をなんだと思ってるんだ」「私の友達も日本からの荷物をアメリカでなくされて時間経ちすぎて補償ゼロと言われたそうです。泣き寝入りです」などの悲嘆や憤りの声が上がっています。厳格さや丁寧さが徹底された日本の物流・配送サービスとかの国のそれがここまで違うとは…。naoさんに話を聞きました。

naoさんのお母さんが日本から航空便で国際小包を出したのは約3週間以上も前。アメリカ国内に入った後、配送状況を伝える情報が更新されず、「紛失したかも」とnaoさんとお母さんが心配していたところ、ぼろぼろの荷物が届きました。配達員は「私がやったんじゃないわよ。来た時にはこうなってたのよ」と言ったそう。謝罪の言葉はなく、これまで何度も聞かされた「残念だったね」という他人事のような表現がひときわこたえ、泣きたくなったそうです。

ー今までにも似たようなことが

「何度も開封跡、汚れ、破損、紛失を経験したことがあります。でも今回は一番ひどい状態でした。明らかに中身がすかすかで軽く、ぐちゃぐちゃな状態でした。中身はリストの半分もなく、荷物の側面が削ぎ取られ、破片が突っ込まれてました」

ー……

「PC機器は紛失され、子どものおもちゃはハサミで開封され泥付きで届きました。食品は粉々になっていたり、粉物の中身が漏れ出て段ボール全体が白い粉をふいた状態だったり、缶詰は激しく変形していたり…。まともに届くこともありますが、日本のようなきれいな状態を期待できません」

ーそれでもお母さんは…

「ほとんどは食料品です。今住んでる街はアジア系は人口の1〜2%のためアジアの食品の入手に困っています。母がここに来たこともあり、そういった事情を知っているので心配してくれます。今回の件を母に伝えると『これで何度目?』とさすがに泣かれました…」

ー愛情こもった小包がぼろぼろになった画像がつらいです

「子育てするようになって、どれだけ大変だったか、母の愛と偉大さを理解できるようになりました。今回のようなかなり高額な配送料の荷物にもかかわらず、定期的に送ってくれていることにも、感謝しかなく、頭が上がらないです。USPS(アメリカ合衆国郵便公社)のオンライン受付に補償を問い合わせました。集配品の宛先が不明になった拾得物を預かっている部署があり、私の場合アトランタが地域の統括になるため、オンラインで問い合わせしてみようと思います」

投稿後、「梱包用透明テープでぐるぐる巻きにするとそのままの形で届く確率高いです」「徹底的にカラフルな布テープで巻いて、EMS(国際スピード郵便)で中身を「子供服、babyTOY」と書いてもらってください。へこみはしますが、無事に届くことが多いです」「段ボールはダブルカートンのものに。みかん箱のように厚みが二重になっているやつ。ぐるぐる巻きにして簡単に開けられそうに見えないように」などのアドバイスが相次いでいます。日本の当たり前は、世界では奇跡なのかもしれません。

「様々な経験をうかがうきっかけにもなり、日本の物流は実はとてもすばらしいこと、でも日本の当たり前は決して世界の当たり前ではないことを再認識しました。昨今の情勢などでまだ荷物の受け取りを待っている方々の元に、早く無事にお届け物が届くことを願っています」とnaoさん。

次回からはお母さんの愛情がすべて無事に届きますように。

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