「トムとジェリーみたいだね」深い絆で結ばれた捨て猫の兄弟 ガラス工房の薩摩切子師を和ませるファミリーに

うちの福招きねこ〜西日本編〜

西松 宏 西松 宏

 仕事が終わると、工房近くにある僕の家に2匹を連れて帰り、夜は一緒に寝ています。毎朝7時すぎになると、決まって寝ている僕に飛びかかってきて起こしにくるんですよ。それから部屋の中で追いかけっこが始まります。以前は夜更かしをしたり、朝ギリギリまで寝ていたりといった時もあったんですけど、2匹と一緒に暮らし始めてからは、すごく規則正しく健康的な生活になりました(笑)。

 猫たちは僕の仕事や工房の他の切子師たちにも、いい影響を与えていると感じます。切子の制作作業は集中力がいるので、何時間も続けるというわけにはいきません。そこで休憩時間になると2匹の元へ行って、遊んだり抱っこしたり。するとリフレッシュできて、再びいい感じで作業に戻れるんです。猫がいると職場の雰囲気が和むのもいいですね。

 薩摩切子は鹿児島が世界に誇るガラス工芸品。工房のスタッフみんなで力を合わせ、伝統的な技を守りながら、新たな価値を生み出していきたいと思っています。今は看板猫修行中の2匹ですが、薩摩切子の魅力を伝える脇役として、これからも僕たちやお客さんを癒してくれたらと願っています。

【施設名】「美の匠 ガラス工房 弟子丸」
【住所】鹿児島県霧島市国分清水1-19-27
【ホームページ】http://deshimaru.jp/

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