コオロギが地球を救う? 未来を考える「教育スナック」爆誕 気になる味は…さっぱりサクサクエビせん風味

鈴木 博之 鈴木 博之

畜産の環境負荷の問題から、植物由来の代替ミートが世界中でブームになっていますが、未来の食料源として昆虫食も注目されています。そこで初めての昆虫食でも抵抗なく食べられるコオロギを使ったサスティナブルな2つの商品を実食しました!

コオロギは環境負荷の少ないスーパーフード

最初に紹介するのは「未来コオロギスナックⅡ」価格201円(税込)です。パッケージの裏を見ると、コオロギがスーパーフードと言われる理由が書かれています。

牛とコオロギを体重1kgあたりで比較してみると、必要なエサの量は牛10kg、コオロギ1.7kg、必要な水の量は牛112L、コオロギ23L、温室効果ガスの排出量は牛2850g、コオロギ2g、全体の可食部位は牛40%、コオロギ80%というように、コオロギは牛と比べても環境負荷が少ない優秀なスーパーフードだというのがわかります。食べながら環境問題も学べる、意識も高まるということから「教育スナック」と呼ばれているのでしょう。

コオロギの持つ栄養素としては、高タンパク、9種の必須アミノ酸、豊富な鉄分、食物繊維、不飽和脂肪酸、オメガ3/6、カルシウム、低カロリーとこれまた優秀。

肝心の味ですが、なんと美味しい。これが近未来のラーメンの味なのか! とも思いましたが、国産米を使用したさっぱり薄味のサクサクとしたスナックでした。カナダ産のオーガニックコオロギの粉末を配合しているからなのか、かすかにエビせん風味。手で触れてもベタベタと油がつかないヘルシーさもあります。コオロギを使っているのに、なぜかワーム(虫)をイメージした形状で作ったとのことです。

コオロギパウダー20%配合の「グラノーラバー」も日本初上陸!

次に紹介するのが、コオロギパウダーを20%配合した「Proothie(プルージー)グラノーラバー」価格380円(税込)です。昆虫食の先進国であるタイ原産で日本初上陸とのこと。砂糖不使用ではちみつによる優しい甘さがあり、ドライフルーツ、ナッツ、話題のチアシードなど種子類をふんだんに使用しているため食物繊維もたっぷり。トランス脂肪酸フリーで身体にも環境にも優しいグラノーラバーです。

タイらしいエキゾチックな3種類のフレーバーがあるので食べ比べてみました。

▽「バナナ&チョコレート」

甘酸っぱくてバナナの香りが前面に出てました。チョコレートの香りや苦味もしっかり入っていて大人の味。

【原材料】コオロギパウダー、カシューナッツ、バナナ、はちみつ、ココナッツ、米、ダークチョコレート、ココナッツバージンオイル、ヒマワリの種、パンプキンシード、亜麻仁、チアシード/セルロース

【栄養成分表示(1本20gあたり)】エネルギー94.6kcal、タンパク質3.9g、脂質4.7g、炭水化物8.4g、食塩相当量0.7g

▽「紫芋&クランベリー」

少しネットリ感があり紫芋の優しさやクランベリーの甘酸っぱさがありました。虫がそのまま入っている! なんて思いましたがクランベリーでした。

【原材料】コオロギパウダー、カシューナッツ、アーモンド、紫芋、米、はちみつ、クランベリー、ココナッツバージンオイル、ヒマワリの種、パンプキンシード、亜麻仁、チアシード/セルロース

【栄養成分表示(1本20gあたり)】エネルギー95.8kcal、タンパク質4.6g、脂質5.0g、炭水化物7.3g、食塩相当量0.4g

▽「ストロベリー&エキゾチックタイフルーツ」

ストロベリーの優しい香りとマンゴーやパイナップルの酸味があり、これが一番美味しかったです。20%もコオロギパウダーが入っていると言われてもわかりません。

【原材料】コオロギパウダー、カシューナッツ、ココナッツ、米、はちみつ、マンゴーパイナップル、ストロベリー、ココナッツバージンオイル、ヒマワリの種、パンプキンシード、亜麻仁、チアシード/セルロース

【栄養成分表示(1本20gあたり)】エネルギー93.8kcal、タンパク質4.1g、脂質4.7g、炭水化物7.9g、食塩相当量0.4g

   ◇   ◇

今回紹介した2つの商品は、たくさんの昆虫食をネット通販している「バグズファーム」で購入できます。昆虫食は値段がちょっと高いけれども、環境を考える教育スナックとしては面白いし、どれも美味しいので、プレゼントするのにもいいかもしれませんね。

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