「相模大野にチョーク職人がいた!」
小田急電鉄の相模大野駅(さがみおおのえき、神奈川県相模原市南区)に展示された小田急ロマンスカーのチョークアートがSNS上で「クオリティー高すぎ」と話題になっている。
SE(3000形)、LSE (7000形)、RSE (20000形)…懐かしい歴代のロマンスカーたちを鮮やかに描いたチョークアートに鉄道ファンからは「消すのが勿体ない!」「永久保存してほしい!」と絶賛の嵐。このチョークアートは一体誰がなんのために描いたのだろうか。相模大野駅に取材すると、
「あのチョークアートは相模大野駅の駅員が描いてます」
という驚きの回答が返ってきた。現在このチョークアートは、男女の駅員2名を中心に制作しているとのこと。お二人にお話を伺ってみた。
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橋本菜津美(以下「橋本」):相模大野駅のチョークアートのクオリティが高いとSNSで話題となっておりますが、まさか駅員さんが描いてるとは思いませんでした。お二人は、以前からチョークアートなど、イラストに関する創作活動をされていたんですか。
駅員(男性):いえ…小学生の時に1年間だけ絵画教室に通ったことはあるのですが…チョークアートをするために特別誰かに教わったりはしてません。自分では絵を上手いと思ったことはないですね…。
駅員(女性):私もです。美術のセンスは全然ないな…と思っております。今回は私達が中心となって描き、色塗りは他の駅員も含め、みんなで描き上げました。
橋本:そうなのですね…!私はチョークアートをはじめて見た時、あまりにも完成度が高いので、チョークアートを専門にしてる方へお願いしたのだと思っていました。チョークアートを駅に展示することになったきっかけを教えてください。
駅員(女性):この企画は昨年7月からスタートしました。片瀬江ノ島駅の駅舎を新しくするタイミングで、ホワイトボードにイラストを描いて宣伝を始めました。数々のホワイトボードアートを描いて、小田急でいけるマイクロツーリズムを告知してみました。
橋本:もう1年近く続いているアートプロジェクトだったんですね。
駅員(男性):そうですね。小田急電鉄の宣伝の一つとして取り組みをしておりました。相模大野駅では、2021年4月19日より運営開始した「ロマンスカーミュージアム」の宣伝を兼ねてチョークアートを描かせて頂きました。SNSでの反響がこんなにもあると思っていなかったので、とても嬉しく驚いています。
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今回のチョークアートがきっかけで、兵庫県に住んでる私も「ロマンスカーミュージアム」に興味を持つきっかけとなった。チョークアートの展示は6月末まで。以後展示の予定はないそうだが写真データは残してあるとのことなので、個人的には展示会の開催やグッズ化を密かに願っている。
また「ロマンスカーミュージアム」では、現役の特急ロマンスカー運転士である小林理絵さんが描いた絵本「ひとりじゃないよ」が2021年6月14日全国発売された。駅員と言い運転士と言い、小田急電鉄には芸術センス溢れている方が多いようだ。
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◆ロマンスカーミュージアム詳細
https://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/
◆絵本「ひとりじゃないよ」の詳細
https://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/news/picture-book-hitorijyanaiyo-0609/