飛ばない、曲がる…ゴルフ上達のカギは「身体づくり」にあった!コロナ禍で再注目、凄腕トレーナーに聞いた

八木 純子 八木 純子

 コロナ禍のいま、ゴルフが見直されている。”三密”を回避できることに加え、4月に松山英樹が「マスターズ」を、6月に笹生優花が「全米女子オープン」を制覇したことが人気復活に拍車をかけたよう。そんな中、トレーニングからケアまでトータルでゴルフに特化したプライベートパーソナルジムも注目されている。

オーダーメイドでゴルフが上達するトレーニング

 大阪メトロ江坂駅から歩いて約15分のところにある「Rollce(ロールス)」(大阪府豊中市)は約100坪もある関西トップクラスの大型ダイエット・ゴルフ専門ジム。施設も充実しており、ゴルフを始めたい人やうまくなりたい人の問い合わせがコロナ禍でも増えているという。

 というのも、同ジムはゴルファーを専門に指導できる全米ライセンスや国内ライセンスなども取得している凄腕のトレーナー、宮前侑典(ゆうすけ)さんが運営しているからだ。その腕前に魅せられて、プロアスリートやベストボディジャパン優勝選手も通うほど。

 「ゴルフ上達の早道はプロに習うのが近道だと僕も思う」と宮前さん。練習してもうまくならなかったり、教えてもらった動きができなかったり…。そんな経験のある人は少なくない。

 「その多くは身体に問題があるからだと思います。筋力不足、柔軟性不足、関節の硬さなど身体に原因があれば、そこを解決しない限り、なかなか上達しない」と指摘する。

 ここでは、ゴルファー専門の全米ライセンスの知識や経験をもとにゴルフのスイングを筋肉、関節など解剖学的に考察し、運動学に添った身体の使い方を分析。個人に合った理想的なスイングやショットを導き出している。実際、プロ、マチュア問わず指導を受けた多くが「飛距離がアップした」「体幹を使った安定したスイングができるようになった」と話す。

 宮前さんによれば、ゴルフ上達に欠かせない身体作りのポイントは5つあるという。

ポイント①
 「筋肉を鍛えること。トレーニングで筋力をアップさせれば、同時に体幹の安定性も向上させられます」

ポイント②
 「柔軟性を引き出すこと。よく伸び、よく動く筋肉を作ると、身体の力も抜け、リラックスしたスイングが可能になります」

ポイント③
 「関節が大きく動くように可動域を広げて、重要な捻る動き、肩甲骨、股関節を強化します」

ポイント④
 「力の伝え方を指導します。効率の良いスイングにするためにはパワーの出し方が重要。地面反力の使い方や下半身主導の動きを作っていきます」

 ちなみに地面反力とは地面を強く押すことで、同じ分だけ地面からパワーをもらいクラブに伝えることだとか。

ポイント⑤
 「ボディケアも大切。痛みや疲労がある箇所へマッサージを行い、痛みの改善、疲労を取り除くことで、さらに飛躍できるのです」

 なるほど。そのため、ここでは「治療ルーム」も併設している。

ゴルファー専用のマッサージ法を取得

 宮前さんはゴルファー専用のマッサージ、ボディケア「ゴルフコンディショニング」なる資格も持っている。これはゴルフで使う筋肉、関節をマッサージやストレッチで緩め痛みの改善や疲労を取り除くサービスのこと。疲労を溜めやすい背中、肩甲骨まわり、腰、お尻、股関節周りなどを中心に緩めているという。「ボディ整体」も行い、指圧、ストレッチなど手技で痛み、凝り、疲れにアプローチしている。

 また、日本ではまだなじみの少ない「スマートツール」という金属機器を使用した最新の筋膜リリースも行い、それにより関節可動域が向上するとのこと。加えて、カッピング(吸い玉)や、スライドカッピングも行っていて、押す力ではなく、カッピングの吸い上げる力で患部の痛みや疲れを取り除いている。

ゴルフ用品を使いながら楽しくダイエット

 ゴルフのトレーニングをすることで「ダイエットにもつながった」という声も多い。そこで、どゴルフ用品を使ったオリジナルのダイエットメニューも提供。このプログラムを受け、1年半でベストボディジャパン優勝を勝ち取った永島理香さんは「パーソナルトレーニングを受ける中でどんどん身体が変化しました。ジムは広々とした空間で人目を気にすることなく、トレーニングができるのも魅力」と話す。

 コロナ禍でおうち時間が増え、体力が落ちたり、太ったりという人も少なくない。身体を鍛えながらゴルフが上達し、ダイエットにつながれば、一石二鳥。ちなみに初めての人は75分の体験レッスンを受けることができる。費用は6000円(カウンセリング15分+トレーニング60分)。チャレンジしてみるのもいいかも。

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