「頭では分かっているけれど、心が辛い」大病院にありがちな塩対応を描いた漫画が話題

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

誰でも多かれ少なかれ病院にはお世話になるものです。

ひとくちに病院といっても、都心にある総合病院や街のクリニックなど、病院によってはその対応がずいぶん変わることもあります。

Twitterなどでイラストやエッセイ漫画を公開している刹那さん (@stn_chan) は、そのような病院ごとの対応の違いついて、ご自身の体験をもとに紹介しています。

  ◇  ◇

数年前、複数の科を受診するため、大病院に通院していたという刹那さん。

大勢の患者の診察が予定されているので、あまり一人の診察に時間を取るわけにはいかないという大病院の事情は分かりつつも、担当医の心のこもっていない対応を内心辛く感じていました。

しかし、通院先を小さなクリニックに変えると、診察に十分な時間を取ってもらえるなど、対応が非常に良くなったといいます。

このような刹那さんの体験談に対して、

「大きい病院とかだとすごく人が多い上に診察も適当な感じで聞かれてる様な感じしますよね」

「目の前に症状を訴えてる現実があるのに・・・ちゃんと『診察』して欲しいですよね」

といった共感の声や、

「小さな開業医でも、相性の当たり外れは結構あります。(中略)どんな医療機関でも自分と医師の相性です」

といった意見など、さまざまなコメントが寄せられました。

刹那さんに、通院時の話について詳しくお聞きしました。

――漫画では精神科の担当医について描かれていますが、他の科の担当者も皆さん同じような対応だったのですか?

刹那さん:いいえ。中には優しい方もいました。

――素っ気ない対応や診察で、悲しくなったり、気持ちが辛くなったとのことですが、具体的にはどんな感じだったのでしょう?

刹那さん:近くにいるのにしっかり見てくれてないなぁ、と孤独感を感じていました。その空気が辛くて過呼吸にもなりました。医療の仕事事情は理解していましたが、寄り添ってもくれないんだなぁ、と人の冷たさを感じるような気分にもなりました。

――このような対応以外に、当時の通院で嫌だったり困ったりしたことはありますか?

刹那さん:昔から影響されやすい性格なんです。病院内で他の患者さんたちやスタッフの方々の話が聞こえてくると、大変そうだなぁと思ったりして、こちらがしんどくなってしまったりもしました。病院へ行く度に、気が滅入っていました。

――小さなクリニックに変えてから、安心して診察してもらえるようになったことですが、治療や症状改善に良い影響はありましたか?

刹那さん:ありました。転院先の先生に思い切って相談して、処方薬の種類を変えていただいたんです。すると、生活環境は変わらないのに、以前よりよく眠れるようになったり、精神的にしんどくなった時に飲む頓服薬の使用頻度が減ったりしました。

――刹那さんは今回の病院の話以外にも、さまざまなイラストやエッセイ漫画を描かれています。活動について教えてください。

刹那さん:Instagramやnote、pixivなどにも作品を投稿していますので、フォローいただけますと幸いです!告知については、この度過去に私が描いたエッセイ漫画、『ブラックな会社で働いています』が電子書籍化することになりました。詳細はこれらのサイトで発信していきます。

  ◇  ◇

大病院やクリニックにより、その診療体制は大きく変わりますし、医師やスタッフによっても応対の仕方は変わるでしょう。

大切なのは、規模の大きさに限らず、ご自身に合った環境や医師がいる病院を見つけることなのかもしれません。

■刹那さんのInstagram→https://instagram.com/stn.chan

■刹那さんのnote→https://note.com/stnchan

■刹那さんのpixiv→https://pixiv.net/users/37012298

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