「おたく大変でしょ」渡されたのはゴミ同然のおふる 園バスの送迎に集う、シングルマザーを見下すママたち

長岡 杏果 長岡 杏果

4月から新生活が始まり保育園や幼稚園に通わせはじめたママも多いのではないでしょうか。幼稚園バスを利用しているママたちの中には「園バスの送迎が苦痛」「人間関係がしんどい」と園バス停の人間関係にストレスを感じているママが少なからずいます。今回取材を受けてくれたシングルマザーのゆきこさん(仮名・30代)も園バス停の人間関係で非常に不快な経験をされました。

――ゆきこさんの利用する園バスのバス停にはどのようなママがいましたか?

ゆきこさん:先輩ママが5人、同級生ママが3人の8人のバス停でした。優しい人もいましたが、挨拶をしても無視をするママ、根掘り葉掘り聞いてくるママ、わざと仲間外れにするママ、シングルマザーを見下すママなど本当にいろいろなママがいました。

ときには心無い発言をされることもありました。幼稚園バスの先生に手渡したお金を紛失されてしまい、先輩ママに相談をすると「ほんまにお金払ったん?ほんまは払ってないんちゃうの〜」と疑われ本当に悲しい気持ちになりました。

その心無い発言をした先輩ママからは、良かれと思ったのか後日、「おたく大変でしょ」といいながら、古びたゴミ同然のおふるをたくさん渡されました。子ども用の毛玉だらけの靴下や、ほこりまみれの汚れた傘、ぼろぼろのレインコート、汚れて伸びきった洋服など、よくこれを人にあげようと思えたなという物ばかりでした。どこまでも失礼な人なんだなと思いました。申し訳ないのですが、頂いた物はすべて処分しました。

このような、無神経な人たちと関わっていても精神的苦痛を味わうだけだと思いました。もともと人と群れることが得意ではないので、仲間外れなどはさほど気にはならないのですが、無視や意地悪をする人たちは、いい大人なのに精神年齢は子どものままで、まったく成長できていないのだろうなと思いました。それ以来、私はバス停のママたちとの関わりを断ち、バスが来るまで一人離れたベンチで待つことにしました。輪には入らず、バスが来たら挨拶だけしてすぐに去るという送迎に徹して立ち話も一切しませんでした。

――バス停の人間関係で悩んでいるママたちへメッセージをお願いします

ゆきこさん:もし、バス停での人間関係が苦痛でたまらない、バス停に行きたくないと悩んでいるママがいたら無理して輪に入らなくていいし、苦手な人がいる空間で我慢していなくていいんだと伝えたいです。バス停を変えても新しいバス停での人間関係がついて回ります。新しいバス停でよそ者扱いを受ける可能性もありますので、あまりおすすめはできません。園バス停で避けれるものはうまく避けてストレスをためないようにしてくださいね。

園バス停は狭いコミュニティ

土足でズカズカ踏み込んで来るようなママもいれば、いくつになっても意地悪をするようなママもいます。あえてそのコミュニティにいる必要もなく、苦痛ならば我慢しないでママたちの輪から離れるという選択肢があるということを頭の片隅に置いておくといいかもしれないですね。

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