伴侶動物は飼い主の一番の理解者であり、最強のアドバイザー “世界平和”につながるアニマルコミュニケーション

アニマルコミュニケーションワークショップ受講体験記⑤

岡部 充代 岡部 充代

 アニマルコミュニケーションのワークショップもついに上級クラスへと進みました。亡くなった動物や闘病中の動物とのセッション、迷子捜索の方法など、少し特殊なケースについて学びます。

 スキル的に一番難しいと感じたのは「迷子捜索」でした。その動物が今どのような状況にあるのか、ケガはしていないか、人間と一緒にいるのか、精神的に落ち着いているか、それとも恐怖心を感じているか…など確認した上で、動物の視線で見える景色を視覚情報として受け取り、地図上でその子のエネルギーをキャッチして現在地を絞り込んでいく――それが大まかな流れです。

 そんなことができるの?と思われるかもしれませんが、できるんです!実際にワークショップの講師であるハワイ在住のアニマルコミュニケーターShioriさんに迷子捜索を依頼したある女性が、こんな話をしてくれました。

「保護犬が脱走してみんなで必死に捜したのですが、情報がほとんど入らなくなり、Shioriさんに捜索をお願いしました。すると、大きな道路を渡った側にいると。そちらにチラシを配れば情報が入ってくると言われたんです。交通量の多い本当に大きな道路で、私たちは渡るはずがないと思っていました。道路に出たら死んでしまうだろうと。でもShioriさんの言う通り反対側にチラシを配ったら目撃情報が入ってきて、無事に保護することができたんです。Shioriさんと一緒に捜索してくださった別のアニマルコミュニケーターさんによれば、その子は大きな道路の信号が変わるのを隠れて見ていて、青になったとき男の人について横断歩道を渡ったそうですよ(笑)。『探しに来たら隠れないで。きょうだい犬に会えるからね』と言い聞かせてくださったらしく、私が行くと姿を見せてくれました」

 ちなみに、犬も猫も脱走した子の多くは「家出」だそう。意思を持って行動しているので、その場合は家族がどれほど心配しているか、外での生活がいかに過酷かを伝えて、保護されるよう説得するそうです。そして、捜索している側が気を付けなければいけないのは動揺し過ぎないこと。不安や動揺といった負のエネルギーが動物に伝わり、恐怖心を覚えたり、パニック状態がひどくなったりするからです。

 数カ月にわたってアニマルコミュニケーションを勉強してきましたが、最もうれしく、そして新鮮だった気づきは、犬でも猫でもうさぎでも、伴侶動物はすべて飼い主の一番の理解者であり、最強のアドバイザーであるということ。我が家の愛犬しかり、セッションさせてもらった動物たちは皆、飼い主さんのことを本当によく見ていて、サポートしようとしてくれていました。それが動物たちにとっての「生まれてきた理由」であり、だからこそ今、私たちの目の前にいるのです。

 その理由を動物たちの言葉で飼い主さんに伝えると、「この子はうちに来て幸せなんだろうか?」という不安が一気に解消されます。闘病中の子が現状をどう受け止めているか、飼い主さんにどうしてほしいと思っているかを知れば、前向きに闘病のサポートをすることができます。そして、永遠の別れが来て「ペットロス」になっている場合も、伴侶動物の魂からメッセージを受け取ることで救われ、一歩踏み出せることがあるのです。Shioriさんはこれまで1000匹を超える動物たちの声を依頼者に届けてきたそうですが、その数だけ「幸せ」「喜び」「感謝」などプラスのエネルギーを動物から飼い主さんへ運んでいるのだと思います。

「動物にとって一番の幸せは飼い主さんが幸せであること、笑顔でいてくれること。アニマルコミュニケーションは人間のためにあるんです。悩んでいるなら動物に聞けばいい。アニマルコミュニケーターが“通訳”として動物たちの声をお伝えしますから。動物の声を聞いて多くの人が心穏やかに、もっとやさしくなれれば、やさしい世の中になっていくでしょう。私が動物たちを通して目指しているのは、争いや虐待のない平和でやさしい世の中、つまり“世界平和”です」(Shioriさん)

 ママの得意料理が「ローストビーフ」だと教えてくれたワンちゃん、好きなことは?の問いに「砂遊び」と答えてくれたプレーリードッグさん、「ママのことはボクが守る!」と誓っていた猫ちゃん…みんなのおかげでアニマルコミュニケーションの楽しさと奥深さを知ることができました。そして、愛犬と繋がった瞬間、涙があふれた経験も忘れることはできません。もっとスキルを磨いて、私も“世界平和”に貢献したいと思います。

■Shioriさん公式ホームページ https://www.achawaii.net/

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