仕事に家庭に大学に…「三足のわらじ生活」を頑張ったシングルマザー お局様の嫌味だってなんのその!

長岡 杏果 長岡 杏果

私の友人のシングルマザーが、同じ職場のお局様の嫌味にもめげることなく「三足のわらじ」生活を見事成功させました。とても素敵なお話で、年の瀬に体験を寄せてもらいました。

本業・家庭・大学の二足ならぬ三足のわらじ生活

私はいまの職場で働いて13年。その間、離婚してシングルマザーになりました。

離婚したことで一家の大黒柱になった私は、収入を少しでも上げたいと思うようになりました。私が目指す国家資格を取得するとなんと毎月1万5000円も資格手当がつくんです。

受験資格を得るには、まず大学で専門科目を履修していなければいけなかったので、通信制の大学に編入することを決めました。

こうして職場の上司にも大学に編入する許可を得て、本業・家庭・大学の二足ならぬ三足のわらじ生活がスタートしました。

最初は、仲のいい先輩と上司、人事部長しか知らなかったのですが、人事部長と話しているのを恐いことで有名なお局様がこっそり聞いていたのです。

ある日の昼休み、人がたくさんいる場所で、お局様は大きな声で強烈な一言を放ちました。

「離婚して一人で子ども育ててる人が、仕事と家事以外にもなんかしようとするなんて人生なめてるよね~」

一瞬、その場にいた人はなんの話かわからず、キョトンとしていました。

私は「あ!ばれたか」と思ったのですが、聞こえないふりをしました。

するとさらに追い打ちをかけるように、「世の中、そんなに甘くない。なになに?偉くでもなりたいんですか~」

その言葉に我慢できなかった私は「大丈夫ですよ。なめてません。ご心配していただきありがとうございます」と心にも思っていないことを言いながら、腸は煮えくり返っていました。

確かにお局様の言う通り、簡単なことではないかもしれません。それでも勉強時間を確保するため、計画を立て仕事を効率的に行うことで、残業せずに仕事を終わらせるようにしていました。

一方、お局様の口癖は「毎日残業するほど忙しい」。お局様は仕事中も大好きなジャニーズの話をしたり、だらだらと過ごし残業ばかり。まさに残業が美徳と考えている人なんです。

試験合格!役職がついた途端、お局様の態度は一変

そんな毎日を送る中、あっという間に2年が経ち、私は国家試験を受験をしました。「これまでの2年間をムダにしたくない!なにがなんでも一発で合格してみせる!」と意気込み、たくさんの人に応援してもらい無事に合格することができました。

資格取得の報告を上司はもちろんお局様にもしました。「まぐれ~、まさかのカンニング?」とまた嫌味を言われた1カ月後、私はお局様の上司になることになったんです。

私に役職がついた途端、お局様の態度は一変!

数々の嫌味はどこへやら「すごいね、受かると思っていたよ」と私に言うんです。

どの口がそんなことを言っているのか!まさに立場大逆転の出来事でした。

それからというもの、「困ったことがあったらなんでも言ってね」「ジャニーズのDVD、貸してあげる」などと気持ち悪いくらい私に近寄ってくるようになりました。

嫌味を言われるよりましか…と思いつつも、露骨な態度に笑ってしまいます。

あからさまな手のひら返しに人の怖さを知った出来事でもありました。

シングルマザーが制度を活用して資格を取得する方法

今回は友人の体験を紹介しましたが、シングルマザーでキャリアップや昇給のために資格取得を検討している人は、制度が活用できないか確認しましょう。

友人は大学の授業料を『高等職業訓練促進給付金等事業』で賄うことができたそうです。この制度はシングルマザーやシングルファーザーが対象となる資格を取得するために大学などに通う場合、そんな修業中の生活の負担を軽減するために一定額が支給されるというものです。

友人は制度を活用することで生活費の負担が軽減されただけでなく、資格取得により毎月のお給料もアップしたそうです! 活用しない手はありませんね!

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