コロナ禍、新入生勧誘ができない! 京都の学生ガイド団体がピンチ、現状を聞いた

浅井 佳穂 浅井 佳穂
京都学生ガイド協会のメンバー。修学旅行のバスに乗ってガイドする際には緑色のブレザーを着用するという(京都市中京区)
京都学生ガイド協会のメンバー。修学旅行のバスに乗ってガイドする際には緑色のブレザーを着用するという(京都市中京区)

 「京都の学生ガイド団体がピンチなんです」。10月、京都市観光協会の職員から電話が掛かってきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新入生勧誘ができていないといいます。京都学生ガイド協会の2人に現状を聞きました。

 京都学生ガイド協会は、1962年に創立された団体です。京都のさまざまな大学の学生から構成されています。小中学生の修学旅行に同行し、清水寺(東山区)や二条城(中京区)といった京都の名所旧跡をはじめ、奈良でも寺社を案内しています。

 協会メンバーは、毎年春に各大学の大教室にちらしを置き、新入生を勧誘していました。しかし、今春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で授業はオンライン化。ちらしを置くことができませんでした。ツイッターやインスタグラムを使い、11月になってようやく10人程度が入ってくる見込みが立ったといいます。

 協会の総責任者で立命館大2年の佐々木泰雅さん(19)は「数年前から修学旅行バスでのガイドの需要が減っています。協会を変えていかないと、と思っていた時期にコロナ禍に突入しました。今は協会の岐路に立っていると実感しています」と話します。

 名門の学生ガイド団体が今後どのような歩みを取るのか注目です。

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