コロナで授業減、なのに学費は減額されず なぜ?

どなどな探検隊(パートナー記事)

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新年度が始まったころの関西学院大。その後も長期間、オンライン授業が中心だった=4月6日、西宮市上ケ原一番町1
新年度が始まったころの関西学院大。その後も長期間、オンライン授業が中心だった=4月6日、西宮市上ケ原一番町1

 同大の奨学金は創立以来、相互扶助の精神から、(寄付金などを財源とする)基金ではなく学費から捻出する。オンライン対応のためのパソコンやモバイルルーターの無償貸与も含め、総額10億円規模の経済支援策を打ち出したという。

 「施設使用料を払うのは納得できない」との声には、冨田副学長は「理解を得るのは難しいが、今勉強できるのは先輩が負担してくれた施設充実費のおかげだし、今払うのは次の世代のため。コロナで(施設が)利用できないからといって返す性質のものではない」と話した。

 日本私立大学連盟も9月に出した見解で、授業料などについて「学位授与を見据え、その準備を含めた総合的な教育環境を提供するための経費」と説明する。

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 こうした事情に、声を寄せた女性は「納付書の説明ではよくわからなかったけど、コロナ対策でずいぶんお金がかかったんですね」とある程度納得した様子。一方で「施設費も未来のために払うというのは年金と似た仕組みだけど、親からすれば、やはりわが子のために払っている。なかなかすっきりした気持ちにはなれません」と話していた。

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