コロナ禍の雌伏期間経てPINK CRES.本格再始動 ミニアルバム発売、配信ライブに意気込み

黒川 裕生 黒川 裕生

元Berryz工房、Buono!の夏焼雅、オーディションで選ばれた小林ひかると二瓶有加の3人組ダンス&ボーカルグループ「PINK CRES.(ピンククレス)」が10月7日、ミニアルバム「Soleil(ソレイユ)」を発売する。2020年2月のメジャーデビュー曲「ルーレット」リリース直後から新型コロナウイルスの感染が拡大。予定していたリリースイベントやライブツアーは軒並み中止になり、人前に立つ仕事も全て飛んだ。長い雌伏期間を経ての本格的な再始動となる3人は「私たちの歌で少しでも世の中を明るく、元気にできれば」と力を込める。

ピンククレスは2016年4月結成。これまでアルバム2枚とシングル2枚を発表しており、最新作「ソレイユ」では、2枚のシングルに新曲を加えた全8曲を収録している。

「リリースイベントが途中からできなくなり、それまでの忙しさが嘘みたいに、家にいる時間が増えました」と二瓶。自宅でSNS発信に努めたり、動画を制作したりしていたが、「ライブをしたい、ファンに会いたい」という思いは募る一方だったという。だからこそ、ミニアルバム制作の話を聞いたときの喜びは大きかった。「こんな時期に新作を出せるとは思っていなかったので、心機一転、また気合を入れ直して活動に取り組んでいます。今はこうやって3人でお仕事ができたり、ファンの皆さんとお会いしたりできる喜びをあらためて噛み締めているところです」

小林も「みんなでアイデアを練ってツアーの準備を進めていたので、なくなったのはショックでした」。小林のお気に入りだという「ソレイユ」5曲目の「(Stray cat is)STARING AT ME」には、「どんなに辛い夜があっても/どんなに長い夜があっても/明けない夜などないはずさ」という歌詞がある。「コロナ禍の“あの頃”があったからこそ、今は明るく生きていられるといつか思えるような、背中を押してくれるような歌。きっといろんな人に響くんじゃないかなと思います」

「ソレイユ」は「マイネームイズアイデンティティ」という強烈な攻めの姿勢が印象的な歌で幕を開ける。これが一番の“推し曲”だという夏焼は「イントロからめちゃくちゃかっこいい。最初は歌いこなせるか不安でしたが、自分の声でどこまできちんと低音を出し、滑舌よく、早口だけどリズムに乗ってグルーヴ感を出せるか、という挑戦だと思って、ものすごく練習しました」と思い入れを語る。録音や振付では、これまでのやり方が通用しない難しさと同時に面白さを感じたといい、「ディレクターさんともすごく話し合った、学ぶことの多い曲でした」と振り返る。

「ソレイユ」発売を記念し、10月11日まで東京や大阪などのレコード店で「鼎談ライブ」と銘打ったイベントを精力的にこなしている3人。本業の「ボーカル&ダンス」ではなく、「トーク」でファンと交流しており、楽屋では互いにお題を出し合ってフリートーク技術を磨いているという。

二瓶は「ある意味で歌うより緊張します。体の変なところから汗が出ますし(笑)。でも今はどんな形でもファンと時間を共有できることが嬉しいです」と笑顔を見せる。

発売日の10月7日夜には、CD購入者限定の無観客ライブを配信する。感染予防のため、メンバーの間にアクリル板を立ててのパフォーマンスとなる。

夏焼は「いつもとは違う環境で、どう楽しんでもらえるか。自分たちの力が試されることになると思います。正直、私たちも緊張していますが、視聴者の皆さんとも同じ空間にいるような、親密な雰囲気のライブにしようと考えていますので、ぜひ楽しんでください」と呼び掛ける。小林も「3人で何曲も歌うのは久し振りで、楽しみ。会場に来てもらうことはできませんが、3人の今をお届けしたいです」と張り切っている。

「ソレイユ」は税抜2000円。配信ライブなどの情報は公式サイトで。

◾️PINK CRES. http://www.pinkcres.com/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース