「ANA国内線で隣のジジイに痴漢された時。CAさんに『あの、これって機内で販売してますか?』と言いながら "左隣の男性が足を触ってきます。移動できる席ありませんか?" とスマホでメモ画面を見せて対応してもらったことがある。その時の対応が本当に良くて、ずっとANAを推している」
飛行機内で痴漢から無事離れることができたねこおばち(@nekoobachi、以下ねこおばち)さん。自身のエピソードをXに投稿し、とっさの判断と勇気に、称賛の声がたくさん寄せられています。
「その機転、本当に素晴らしい」
「全国の女性に知ってほしい対処法」
「機内で冷静に証拠見せながら対応したのすごすぎる」
「これ他社でも新幹線とかでも使える。覚えとこ」
「こういう体験が、少しでも多くの人の安心につながりますように」
そして、きちんとすぐに対応してくれたCAさんへも感心の声が続出。
「声に出さずに察してくれたANAのCAさんも流石です」
「CAの対応も完璧で安心感ある」
「即対応してくれたANA、本当に救いだったと思う…」
「咄嗟の機転とCAさんのプロ対応、本当に素晴らしい」
相手から「冤罪」だと言い逃げられないためにも、証拠写真と動画もこっそり撮影していたそうです。 ねこおばちさんに当時の状況やCAさんの対応について詳しく話をお聞きしました。
「口に出す事も出来なかった」
――痴漢にあった時のお気持ちを教えてください
「とても気持ち悪く、何回か身をよじって反対側に詰めたりと拒否をしたのですが相手は止めませんでした」
――メモをCAさんに見せるというアイデアはどのようにして思いついたのでしょうか?
「加害者が通路側だったので、席を離れるには加害者に声をかけなければいけないし、無言でまたぐ事が出来ず、口に出す事も出来なかったので筆談するしかないと思いました。手元にあったのがスマホだったのでメモ画面を見せました」
――この後CAさんはどのような対応をされたのでしょうか?
「メモを見て一瞬驚いた顔をした後、『すぐにご用意致しますのでお待ちください』と言って立ち去り、すぐに再度来て「大変申し訳ありませんが、少しお話したい事がありますのでこちらに来ていただけますか?」と私を連れ出してくれました。CAさんが居るところ(機内の中ほどにある、カーテンの中)に入れて頂いて、小声で励ましてくれました」
――座席の移動はされたんでしょうか?
「はい。あいにくその時は満席だったようですが、CAさんが席を変わってくれる方を探してくれて、若い男性が席を交代してくれました。移動先の席は隣が女性だったので気を遣って頂けたと思っています」
――CAさんの対応を受けてどのように感じましたか?
「心臓バクバクでとても緊張していたので…。CAさんの声がとても優しくて泣きそうでした。
日本では痴漢された経験を持つ女性はとっても多いと思うんです。本当にどうにかしないと。ただ、周囲の対応などを含めて諦める人も多いようなのですが、被害に遭っても泣き寝入りしなくていいと思ってもらえるようになって欲しいです。
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東京都が2025年12月に公表した「令和7年度痴漢被害実態把握調査結果の公表」では、直近1年間に痴漢被害に遭った女性は2割弱にものぼり、男性も1割弱が被害にあっていることが分かりました。
電車であれば、痴漢被害を目撃した人が行動する場合、痴漢被害の9割超が止まるとしています。また、被害時に周囲の人の約3割が被害に気が付き、そのうち約半数が助けてくれたという調査結果もあります。痴漢被害に遭った際、周囲に助けを求めることが重要です。
そもそも、痴漢は個人の尊厳を踏みにじる重大な犯罪です。被害者側に非があることは決してありません。被害にあっても相談や申告がしにくく、潜在化してしまう傾向にあるので、必ず周囲に助けを求める、可能であれば動画などで証拠を残すなどの行動を。
そして、被害者の存在に気づいた際、直接「やめなさい」など言うことでの相手からの反撃・逆恨みされることが心配なこともあるでしょう。その場合は、「東京都 痴漢撲滅プロジェクト」が提案するように、加害者を見る、被害者に声がけして加害者から遠ざけるなど、できる範囲のことを。放置するのではなく、周囲の対策の認知度を上げて、痴漢を放置しないことが大事なのです。
■東京都 令和7年度痴漢被害実態把握調査結果の公表
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/12/2025121208
■東京都 痴漢撲滅プロジェクト https://www.chikanbokumetsu.metro.tokyo.lg.jp/