昨年11月にデビューした韓国の5人組アイドルグループ「ONE PACT(ワンパクト)」。日本でも人気を集めたオーディション番組「BOYS PLANET(ボーイズ・プラネット)」(通称・ボイプラ)などに出演して話題となったメンバーは歌やダンスに加え、作詞・作曲や振り付けまでこなす実力派ぞろいだ。ファーストミニアルバム「Moment」を引っ提げたプロモーションイベントや、全国4カ所のZepp(ゼップ名古屋、福岡、難波、羽田)を巡るツアーを行っており、「ファンの方たちと仲良くなれた」と笑顔を見せる。フレッシュな魅力に迫った。
韓国の芸能事務所「ARMADAエンターテインメント」からデビューした多国籍ボーイズグループで、メンバーは韓国出身のジョンウ、ソンミン、テグ、イェダムと米国出身のジェイチャン。グループ名は「ONE」と「IMPACT」を組み合わせ、「一つに集まって大きなインパクトをつくる」という意味が込められている。
デビュー曲から作詞・作曲も
デビュー曲「Must Be Nice」は、「何をしても好きでいてくれる僕がいて君は幸せだね」という切実に慕う気持ちを歌った曲。作詞・作曲に参加したメインラッパーのテグは「相手への深い愛が込められた、元気いっぱいというよりは少し落ち着いた内容のデビュー曲です」と紹介する。
グループのマンネ(末っ子)、21歳のイェダムは他のメンバー4人と違って過去にデビュー経験がなく、今回が初のデビュー。この曲を携えたデビューショーケースを振り返り、「初めてなのでとても緊張したけど、一生懸命準備してメンバーのお兄さんたちと一緒にできてうれしかった」とはにかむ。
ボイプラメンバーとの絆、今も
オーディション番組のボイプラには、メンバーのうちテグを除く4人が出演。練習生として合宿トレーニングで切磋琢磨しながら、交流を深めてきた。リーダーのジョンウは「とても上手なメンバーたちとデビューできたので、心配は全くないです」と笑顔を見せる。
今は別のグループに分かれた他のボイプラ出演者たちとも交流は続く。最近連絡を取った人を聞くと、ジョンウは「(ZEROBASEONEのメンバーの)ユジン。同じタイミングで大阪にいました」と話し、ソンミンは「(ZEROBASEONEの)テレさん。スケジュールの時期が同じだったので、『ファイト』と連絡し合った」。イェダムは「(PENTAGONのメンバーの)フイ兄さんに、デビューしたらどういう風にしたらいいのかアドバイスをもらいました。大先輩なので」と笑った。
神戸の印象
2月にイベントで初めて訪れた神戸の印象を尋ねると、「時間がなくて神戸の街並みが見られなかったので、少し悲しい」とメンバーたち。神戸ビーフは韓国でも有名だそうで、「ぜひ食べたい」と目を輝かせた。日本ではみんなでボウリングをしたといい、ジョンウは「僕が一番上手です」とドヤ顔。イェダムはたこ焼きがお気に入りの様子で、「日本のたこ焼きはふわふわ」と日本語で教えてくれた。
好きな日本の楽曲は
優里の「ベテルギウス」が好きだというイェダムは、「練習をいっぱいして、いつか歌いたい」。ソンミンは、1979年リリースのシティポップで、近年、海外のSNSを通じてリバイバルブームを巻き起こした松原みきの「真夜中のドア~stay with me」を挙げ、「日本でTikTokを開いたら、おすすめに流れてきて、いいなと思いました」とほほ笑んだ。
目標は東京ドーム
グループとしての目標を尋ねると、ジョンウは「東京ドーム、行きます」と即答。テグが「歌やダンスなど、それぞれが持つ実力で認められるようなグループになりたい」と言えば、ソンミンも「僕たちはアイドルだけど、アーティストとしてもかっこいい姿を見せたい」と力強くうなずいた。
ジェイチャンの魅力
2月の神戸でのイベントは個人スケジュールにより不参加だったジェイチャンについて4人に聞いてみると、「声が一番の魅力」「繊細な感情の持ち主で、歌う時によく生かされている」。一方で、テンションが高いことが多いといい、ソンミンは「高過ぎて受け止めきれない。でも外でエネルギーをたくさん使うからか、宿舎では静かです」と笑った。
ファンへのメッセージ
「日本の&♡(&ハート。ONE PACTのファン名)たちはONE PACTをとても大事にしてくれているのが伝わってくるので、とてもリラックスした状態で会えます」とジョンウ。「そうやって接してくれるのがとてもありがたい。これからも僕たちをかわいがってください」と照れ笑いを浮かべた。ソンミンは「今回、日本で2週間くらいイベントをして、日本の&♡たちとさらに仲良くなれてうれしい。これからもたくさんお会いしたいです。みんなもそうですよね?」とファンに呼びかけた。
(まいどなニュース・神戸新聞/綱嶋葉名)