最近、ツイッターのタイムラインでよく見る「あずきバー赤飯」というキーワード。あずきバーと言えば、井村屋グループ(三重県津市)の登録商標。あの硬いアイスでお赤飯を? 試してみると、生まれて初めての感覚が味わえたのですが…。
「お赤飯の素」との違いは?
食品メーカー井村屋のホームページを見るとありました。レシピコーナーに「お祝い事に!あずきバーお赤飯」。同社広報担当者に話を聞きました。
―ネット上で「あずきバー赤飯」が話題です。
「存じ上げておりました。弊社公式ツイッターアカウントでも2017年にご紹介したこともございます。多くのお客様に楽しんで召し上がっていただけて大変うれしく思います」
―このレシピはいつ生まれたのですか?
「記録には残っていないのでいつ頃からあったのかは正直分かりかねます。しかし、掲載しているレシピの多くは社内で考案し、実際に作ったものです」
「あずきバーは、電子レンジで温めていただくとぜんざいになります。添加物を一切使用していないからこそいろんな食べ方ができる、“不思議なアイス”です」
―御社には「お赤飯の素」という商品もあります。あずきバー赤飯との違いは?
「簡単に申し上げると、あずきバーお赤飯は甘いのでおやつのような味わいです。ご飯として食べるなら『お赤飯の素』をおすすめいたします」
「『お赤飯の素』には寒天が入っておりますので、白米で炊いてももち米のようなもちもちとした食感に仕上がることが特徴です。また、ハレの日に食べるお赤飯なので、あずきの粒残りを大事にしています。手軽さだと『お赤飯の素』は常温保存ができることだと思います」
硬いあずきバー、棒から外すには
あずきバーは硬いという記憶があります。同社ホームページにも「固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください。冷凍庫から取り出した直後にお召しあがりの際は、アイスが唇や舌にくっつく事がありますのでご注意ください」という注意書きがあるほどです。棒から外すための裏技はあるのでしょうか。
「内袋に入れたまま少し時間を置いて、頃合いを見て、袋の上からアイスを持ってスティックを抜くといい感じかもしれません」(広報担当者)
炊飯器にあずきバー入れてみた
レシピは驚くほど簡単です。材料は、白米3合、水、あずきバー4本(1本65ml、ボックス入りのもの)。もち米を混ぜるとさらに赤飯感がアップするようなのですが、手軽さを優先して白米のみ使用しました。「棒が抜けるか問題」も、広報担当者のアドバイス通り、常温にちょっと置いておくだけでスルッと抜けました。
作り方は、白米3合を洗い、炊飯器に水を入れセット。あずきバーのアイス部分を入れ、通常の炊飯モードで炊く。これだけです。スイッチを入れる前に混ぜなくても大丈夫です。
手軽さはもちろんのこと、炊飯器にアイスを入れることは生まれて初めての経験です。「こんなの初めてや…」と背徳感が得られます。
待つこと約50分。甘い匂いに包まれたキッチンで炊飯器のふたを開けると「おおーっ!」。見た目はお赤飯そのもの。思わず声が出ました。
かき混ぜてさっそく実食です。ひと口食べて「あ、甘い! これはおはぎや」。アイスなので甘くて当然です。ごま塩を少し多めに振ってみると、赤飯に一歩近づきました。
甘党の方、甘めのお赤飯が好みの方、おはぎが大好物の方にオススメレシピです。