知っていましたか?生クリームは「牛乳」と「バター」でスプーン一杯から代用品が作れるんです!「生クリームは実は ・牛乳 大さじ1 ・バター 小さじ1 で代用できます」というツイートが大きな反響を呼んでいます。5月23日に「#牛乳消費 #酪農家応援」のタグとともに投稿され、27日現在11.7万件の「いいね」がつくとともに、3.5万件もリツイートされています。
リプライには、「これは良い事を教えていただきました」「知らなかったです!覚えておくと便利ですね」「作りたいものが生クリームを少量使うんですが、ほんの少しなので買うのはもったいなくて、数日悩んでたのです」など感謝の声が続々寄せられています。さっそく代用の生クリームを使って作った「クリームパスタ」の画像を投稿する人もいました。
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ツイートしたのは東京・神田で明治17年創業の老舗「近江屋洋菓子店」のアカウント。どんな思いでツイートしたのか、同店担当者の吉田由史明(よしあき)さんに聞きました。
――コロナ禍の酪農家応援にもなるレシピのようですね。
我々洋菓子製造者と酪農家は切っても切れない関係です。昨今の牛乳の消費の減少において、酪農家さんたちを支援できることはないかと思い、発言させていただきました。
――大きな反響がありました。
感謝の気持ちでいっぱいです。また「普段生クリームがレシピにあるのがネックでためらっていたがこちらで代用できるのであればやってみたい」との声がありましたので、皆さまの作る料理の発展にも関われたら幸いです。
――上手に作る方法を教えてください。
強火にかけてしまうと焦げてしまう可能性がありますので、弱火でゆっくり加熱していただけたら。また電子レンジでバターを溶かし、人肌程度に温めた牛乳と混ぜていただいてもよろしいかと思います。
――どんなふうに使って欲しいですか?お薦めのスイーツレシピなどあれば。
ホイップはできませんが、生チョコなどのガナシュなどは作成可能です。チョコレートと牛乳とバターを入れて湯煎にかけて溶かし、お好みでお酒を入れ、型に流して、固まったらカットして完成です。ぜひ作っていただき、少しでも酪農家やお菓子業界の助けになれば幸いです。
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最後に吉田さんはこの代用クリームを使った料理のレシピも一つ披露。「こちらの方法でプライベートでカルボナーラをよく作ります。作り方はベーコンを炒めて牛乳とバターを入れて沸かし、コンソメ、胡椒、塩などの調味料を入れます。火を止めて卵を入れた後、パスタを入れて完成です」
「料理は素人なもので恥ずかしいですが、このクリームで作るとコクが出ておいしい気がします」と続ける吉田さん。ぜひこの代用クリームを使って料理やお菓子づくりの幅を広げたいですね。