女子高校生の始めた、個包装削減を求める署名に対し、お菓子メーカーのブルボンが「大人」で誠実な回答をしたことが、話題になりました。
テレビ局等の楽屋にも、この個包装をしてあるお菓子や飴をカゴに入れて置いてくれています。それを今までおかしいとも何とも思わず来たので「過剰包装」という発想に目からウロコ。「当然の様に今ある事に対して、新たに疑問を持つことって、大事なことだな」と思うと同時に、メーカーも既に削減に向けて取り組んでいて、それを丁寧に回答したこと、どちらも素敵だな、と思いました。
色々と議論を巻き起こしたこの出来事ですが、考えてみればフードロスとプラごみ削減などのエコって、時に背反することもあるように感じます。
最近は容器もすごく技術が向上していて、酸化を防ぐ化粧品や鮮度が保てる調味料パックなども。品質アップはもちろん、賞味期限が延長できるなど利点もある半面、ガラスビンと違い高機能フィルムを作るのに色んなものが使われるなど別の側面もある。
他にもスーパーで売っているミンチ肉のパックは、トレイとラップとでゴミが多いからーとラップだけで筒状のソーセージのように包んで売るようにした国もあるとか。すると、ラップに肉がべったりついて、返ってラップをゴミとして出す時に洗うのが大変になってしまったそうです。
聞けば、国の食品ロス削減のワーキングチームに、容器包装メーカーは参加していないのだそう。でも、ゴミや食品ロスの大幅削減を考えるなら、今後は一緒に考えていかないといけないと思います。
話を戻すと、お菓子の個包装も、自分が高校生のときは、例えばポテトチップスだって1袋開けたら全部一度に食べられたけど、今は胸焼けしてしまうから(笑)保存もできる個包装が結構ありがたいんですよ。温暖化のせいか昔より湿度が上がっているようで、しけるのを防ぐ為にも個包装はありがたい。
他にも、ファスナーは年をとると背中に手が回しづらくなるので、上げ下げしやすいアクセサリーがついていたり、背中でなく前ファスナーのデザインだったりするのがどれだけ便利か。加齢による生活の変化でかつて無駄と思っていたり、必要とも思わなかったものが、すごく助かることって往々にしてあるんです。
さらに、今はコロナで、お弁当などについている袋入りの箸についた爪楊枝がすごく助かります。やっぱり、衛生的ですもの。若い時は爪楊枝がそんなに必要ではないのでよくこの爪楊枝で不用意に指をついたものですが。個包装への価値観も又、この先どう変わっていくのかちょっと興味深いものがあります。