隣の芝生は青い、なんて言いますが、人間小さい頃から他人の物って魅力的に映るもの。きょうだいなら尚更…ですよね。毎日毎日飽きもせず巻き起こるケンカにげんなりしながら“平等”に努めている保護者の方も多いのでは。そんな中、子どもならではの驚くべき観察眼で母の努力をフイにしてくれた話が、多くの共感と笑いを呼んでいます。
今月1日「ケンカばかりしてる兄弟でも同じゼリー与えればケンカにならないと思うでしょう。なるんですよ。フタに印字されてる番号めぐってケンカするんですよあいつら」とツイートしたのは、8歳、5歳、3歳の子どもを育てるはちまる(@hachi_mal)さん。これまでに4.9万いいねが付き「うちは『牧場の朝ヨーグルト』の柄で」「お土産の砂時計の砂の量やお人形のまつげの角度で」「バナナはシールが貼ってあるのが欲しかった」「牛乳の製造番号も」…と驚くような“地雷”が次々に寄せられ、大喜利状態に。
―仲の良いごきょうだいですね(笑)
「3人ともそれぞれ負けん気が強くて、お互いを好敵手(ライバル)と捉えてます。ケンカするときは全員同レベルの罵り合いになってます。辛い…」(はちまるさん)
―3歳の娘さんも同レベルで…すごい!では、これまでもさまざまな“紛争”が?
「ええ…。ですので回避のため、マックのポテトやじゃがりこはそれぞれ同じ数にしたり、ビスケットやせんべいが3枚中1枚割れていたら、割れてない残りの2枚も割ったりしてましたね…。いちごもプチトマトも同じ数。8歳と3歳じゃ体重も倍違うのにおやつの量一緒じゃないと怒りますね。理不尽極まりないですね」
―このときはどう終結したのですか?
「子ども同士で納められず戦争状態に陥ったら“軍事介入”することもありますが、このときは食後ということもあって子どもたちだけで解決していました。兄が弟妹に譲ったようです」
―良かった!お兄ちゃん、優しいですね!多くの反響がありました。
「『うちもあるある!』や『自分も小さい頃それでケンカしてました!』など共感の声や、こちらの想像をはるかに上回るケンカの種など多方面からリプを多くいただき、激しくうなずいたり、戦慄したり、笑ったりしました。ありがとうございました」
でも一体なぜ、こんなところに番号が?というので、件の「フルーツゼリー6パック長野県産ぶどう」を作った「和歌山産業」(本社:山形県東根市!)に聞いてみることに。電話で応対してくれた広報担当者は一瞬「え?どこの数字ですか?」と当惑しつつ、「この数字はゼリーの製造ラインの番号です。流れてきたカップ入りのゼリーにフタをスタンプのように取り付けていくのですが、それが1から8まであり、お客様から『フタがはがしにくい』とか『フタが破れている』といったご意見を頂いた際、すぐに点検し改善できるよう、管理のために、すべてのゼリー商品に振っています」とのこと。
ちなみに、番号を振り始めたのは「ずいぶん前」だそうですが、「番号についてお問い合わせを頂いたのは今回が初めてです。きっかけはお子さまだとうかがいましたが、よく気付かれましたね、すごい…!」と驚きます。ちなみに山形にあるのに「和歌山産業」という社名の由来は和歌山県湯浅町にある「和歌山缶詰」の山形工場が前身だからだそうですが、「私は入社4年目ですがもう100回以上聞かれ、そのたびに説明させて頂いております」とも。
国産原料にこだわった「蔵王高原農園」ブランドを始め、果物王国・山形や、国内外の生産者からの直接買い付けをしているという同社。広報担当者は「というわけで、どの番号のゼリーが一番美味しいとかはございません。すべて同じ味ですので、安心してお召し上がりください」と話してくれました。
にしても…「もうどうでもよくない?」と思うことがきっと大問題…なんだろうお年頃。1人で対応しているとブチ切れてしまいますが、こんなに“戦友”がいると思うと力が出てくるような。がんばれ! 世のママたち! がんばろう! 世のママたち…!!!