トイレットペーパーはいずれ買えると思いますが、マスクはいったいいつになったら手に入るのか見通せない状況です。少量のストックを大切に使うも、そろそろ底をついてきた…という方も多いのでは? そうは言ってもないものはどうしようもない! それなら学校がお休みのお子さんと、ティラノサウルスになれちゃうマスクを作るなんてどうですか。
ナニワの珍発明家のアストロ温泉(@ASTROONSEN)さんが紹介するティラノサウルス・マスクは、あごの動きにあわせてパクパク口を動かすことができるマスクで、SNSでは「こういう時こそ このユーモアのセンスが 大事です^_^」「心のギスギス予防には、効果テキメンです!」「これでコロナ乗りきります(^q^)」というリプが集まりました。型紙も公開されています。ハサミやカッターで切り取って、瞬間接着剤で貼りつければ完成。材料は床に敷いて傷防止などに使われるスポンジマットで、百均などで入手すれば200円ほど作ることができます。
リプ欄には、子どもサイズに少し小さく作ったもの、よりリアルに作りこまれたもの、ピンクや赤のかわいらしいティラノサウルスなどが投稿されています。アストロ温泉さんに聞きました。
──楽しいマスクをつくろうという発想がいいですね。ティラノサウルス・マスクでこだわった点を教えてください。
装着者の口のパクパクに連動してちゃんとパクパクすることと、ティラノサウルスっぽい見た目にこだわりました。やはり『ジュラシック・パーク』世代なので「王者の風格」を出さねば!と思いました。
──作るときのポイントはどんなところですか?
大人の私の顔にあわせて型紙を作っているので、お子さんが作るときには少し縮小した方がいいかもしれません。上あごが自分の顔にしっかりとフィットしてグラグラしないようにすることと、ティラノサウルスの舌の根元に自分のあごのパクパクがちゃんと当たるように装着するのがポイントです。
──話題になりましたね!
最近はテレビのニュースもSNSも新型コロナウイルス関連の話題ばかりで…私も参加予定だったイベントが中止になり少し気分が沈んでいたので、そんな空気を吹き飛ばしたくて作りました。ですから、特にお子さんたちにちょっとでも笑ってもらえたり楽しんでもらえたりしたのならよかったなと思います。あと、コロナ失業中なので誰か雇ってくれたらうれしいです!
──普段はどんなものを作られているのですか?
「アストロ温泉」という架空の観光地の名所やお土産をモチーフにした立体作品やオモチャを発明したり、マンガやイラストを描いたりしています。
──スポンジマットを使った作品を作るようになったきっかけは?
普段は金属や樹脂、木材を使った作品を作っているんですが、お子さん向けの工作教室をするなかで「子どもでもカッターナイフやハサミで簡単に加工できる素材はないか」と探して見つけたのがスポンジマットでした。
──ティラノサウルス・マスクをつくる人へメッセージをお願いします。
急いで作ったものなので、「もっとこうした方がいい」みたいな発見があるかもしれません。また、型紙を応用した「鳥マスク」や「魚マスク」とかも作れるかもしれないので、ぜひいろいろチャレンジして教えてもらいたいです!
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アストロ温泉さんは、このほかにもスポンジマットで作る『スター・ウォーズ』のストームトルーパーのヘルメットやグリード・マスクの作り方も公開しています。ティラノサウルスを作ってもっと挑戦したくなったら、1000円以下で作れるけど簡単ではないらしい『スター・ウォーズ』シリーズに挑戦してみては。