ちぢみほうれんそう「本当に売れない」つぶやきが話題 「調理法分からない」「おいしいのに」反応続々

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 「ちぢみほうれんそうって本当に売れない。知らない食材にも挑戦してほしい」。京都市の若手青果店主のつぶやきが話題を呼んでいます。すでにつぶやきは、1万7千回リツイートされ、「いいね」は2万4千回を超えました。「野菜って名前が変わると調理法が分からない」という意見がある一方、「とってもおいしいのに」という反応も。ということで、店主にお薦めの食べ方を聞きにいきました。

 投稿主は、京都市下京区の京都市中央卸売市場の近くで青果店を営む近藤貴馬さん(35)です。関東の青果卸店店主によるちぢみほうれんそうをアピールするツイートに、リツイートするかたちでこんな風にコメントしました。

 「価格を普通のほうれんそうと同じにしても売れない。味は濃いし栄養もあるし、普通のほうれんそうと同じように料理するだけ。冬だけしか食べられないまさに旬の味覚」

 「パッと思っただけのことをつぶやいただけ」(近藤さん)のツイートは瞬く間に拡散されました。つぶやきを見た占星術研究家の鏡リュウジさんも「ええ、おいしいのに、」とリプライを寄せました。

 そもそもちぢみほうれんそうとはどんな野菜なのでしょう。主な産地は北関東や東北地方で、だいたい12月~2月の冬季に栽培されます。特産地の一つである群馬県によると、ちぢみほうれんそうは気温が5度以下になると、寒さをしのごうと葉をくしゃくしゃにして糖分をため込むため、甘みの強いほうれんそうとなるのだそうです。

 近藤さんの店「西喜商店」では、茨城県や群馬県、大分県などのちぢみほうれんそうを販売しているそうです。しかし、多くの客は、陳列されたちぢみほうれんそうの前を通りすぎるだけ。たまに「これは、ほうれんそうですか?」と聞かれると、近藤さんは「そうです。料理の仕方も普通のほうれんそうと一緒です」と答えているそうです。

 近藤さんのお薦めの調理法は、炒め物や鍋物。ちぢみほうれんそうならではの甘みを堪能できると言います。中でも「ベーコン炒めは絶品」だそうです。

 3月に入りちぢみほうれんそうの旬は過ぎつつありますが、ツイッターでバズったことから、近藤さんは「今年の冬には広まっているといいですね」と期待しています。

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