虹色のグラデーション…フルーツで作りました! 宝石箱みたいとみなさんうっとり 栽培方法も神秘的?

太田 浩子 太田 浩子

 オレンジから黄色、黄緑まできれいなグラデーションで箱に詰められたフルーツの写真がSNSで話題です。「自然が作る色とりどりの色彩は芸術!」や「虹色の宝石箱や〜!!」「きれい!」とその美しさとアイデアにみなさんうっとり。

 美しいグラデーションは、柑橘の色の違いを利用してつくられています。生産しているのは「にしだ果樹園」(熊本県玉名郡)の西田淳一さん。サイズが不揃いな10種類の詰め合わせを親戚への挨拶用につくるうちに、色やサイズをそろえてみようと考え、グラデーションの柑橘詰め合わせにたどり着いたとのことです。

 野菜や果物などを育てるのに、農薬や肥料をつかわずにつくる「自然栽培」という言葉を耳にすることが、近年増えてきましたが、「にしだ果樹園」では「自然栽培」のほかに「月読み栽培」をおこなっています。

「月読み栽培」って、なんなの?

 地球の引力は、私たちが日々見上げる月の満ち欠けに影響されています。敏感な方は体調や心の変化を感じることがありますし、月の引力で大海を動かしてしまうのが満潮や干潮です。「月読み栽培」は、この月の満ち欠けによる影響を果物の栽培に利用するもので、「すべての生命は、地球上で完結しているのではなく、地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている」という思想に基づいています。ビオディナミ農法ともいい、自然派のワインをつくるブドウ栽培にも取り入れられています。

 月の満ち欠けの影響を、日常生活で感じることはまったくない筆者ですが、果樹や果実の栄養分なども月の満ち欠けにより異なるそうです。なんだか神秘的。「満月期での収穫は果実に水分が集まり、フレッシュで香りと風味が強くなります。新月期での収穫は保存性の高い果物になるんです」と西田さん。こちらのグラデーションの柑橘詰め合わせは新月期と満月期に収穫されているそうです。

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 販売をおこなっている「エンベロープオンラインショップ」(東京都世田谷区)によると、2019年12月末から1月上旬に販売(お届けは2020年1月下旬から2月上旬)予定。「にしだ果樹園」の月読み栽培果実のジャムは現在販売中です。

■Envelope online shop https://envelope.co.jp/

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