家に戻ると奥さんと娘さんがいて、事情を話すと「あ、そうなの」と一言。そして、いつもの生活に戻ったそうです
「あれから長いことたって、お互い年を取り、もうケンカするほどのエネルギーも枯れてしまったけど、今でもあの時のことを話すことがある。今考えたら、一時の激情に流されて離婚せずによかったな、と思います。結婚して何年もすれば、どんな夫婦でも一度や二度は離婚を考えることもあるもの。でも、一番最初に出会った日のことを思い出したら、大抵は思いとどまれるんじゃないかな。だから、この話をもらって、シャレとして面白いな、と。ただ、そんな離婚届、通らないでしょ!というのが一番でしたが(笑)」
そう!何より、本当にコレ使えるの?―というのが疑問ですが、寺井さんによると、商品化を前に都内の区役所窓口で確認したところ、職員から、笑いながら「使えますよ」との返事があったとか。念のため神戸市役所住民課にも確認してみましたが、「最近増えてきた自治体独自の婚姻届と同様、離婚届も戸籍法で定められている標準の様式で、記入事項を全て満たしていれば、受理されます。ですから外周部の余白は関係ありません。が…あんまり聞かないですし、見たことないです(笑)」とのことでした。
そんなこんなで、オリジナル離婚届は、2月29日の発売を前に離婚式のホームページから受付を始めているそうですが「そこそこの申し込みがあります」と寺井さん。結婚式の2次会の景品にと買い求める人も多いといい、「夫婦喧嘩の仲直りのきっかけに、また浮気防止アイテム、離婚式の『署名押印の儀』でご利用など用途は自由です。2月29日までじっくり冷静に考えて、二人の関係や相手のことを改めて考えるきっかけになれれば」と話していました。
日野日出志オリジナルデザイン離婚届は1122円(税込)。「いい夫婦」、だそうです。