「カピバラはどこにいるでしょうか?」上野動物園のクイズがむずかしすぎる!と話題…飼育員さんに聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 上野動物園[公式](@UenoZooGardens)が「新たに芝を敷いたカピバラ展示場。ここに一頭のカピバラが写っているのがお分かりいただけただろうか…。」とツイート。え…芝しかないですよね?リプ欄にも「わかりません!!」や「30秒探してやっと見つけました!すごい!!」、「保護色ですね」「居た居た!まさかの芝生擬態(笑)」「どこ~?(´・ω・`)?」とかなりの難問だったようです。

 約1時間後に「近づいてみました」という写真が投稿されました。近づいても「ほぼ芝!」です。「芝生化(笑)」や「同化してますね」「気持ちよさそう〜」とツイッタークイズをみなさん楽しまれたようです。飼育担当者さんにお話を聞きました。

 ──難問でした! なぜこの写真を撮られたのですか?

 もともとカピバラ運動場の床面は土でした。飼育個体が老齢のため、足裏のケアなどの理由で芝を張ったところ、芝の色がカピバラの毛色と似ており、おもしろいと思ったからです。

 ──みつからない!というリプライが多かったですね。

 うまく溶け込んで見えるように撮影したので、注目し、探していただきうれしいです。

 ──かくれんぼのカピバラさんのこと教えてください。

 名前はマオで、メスの12歳です。2007年に「埼玉県こども動物自然公園」より当園へ来園しました。

 ──カピバラの寿命は10歳くらいということなのでマオちゃんは長生きしてるんですね。上野動物園ではカピバラ温泉はやらないのですか?

 野生のカピバラは温泉に入ることはないので、当園でも温泉をする予定はありません。

 ──カピバラは水の中で排泄するそうですが、野生のカピバラにとって水はどんな意味があるのでしょうか?

 排泄物という「自分がそこにいた証拠」を残さないようにするためだと考えられています。また、野生のカピバラはジャガーなどの天敵から逃れるためにも水に入ります。上野動物園では夏には涼むためにも入ります。天敵がいないとはいえやはり水の中は安心するようで、冬でも水に入っていることがあります。

 ──たしかに水の中に入っているカピバラは安心しているように見えます。上野動物園の新しいニュースはありますか?

 今回カピバラ運動場に敷いた芝に混ざって上野動物園にやってきたケラ(童謡で有名なオケラ)の展示を行っています。名前は知っていても見たことがないという方も多いと思いますので、ぜひ見に来てください。

 「ケラって?」と思われた方は、園内の「子ども動物園しのばずラボ」で、実物をぜひご覧ください!

上野動物園 https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

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